IN SEA Diary-MBA留学記-

2018年8月から欧州MBAに留学予定。ビジネス・経済×アジア×キャリアを中心に、考えたことをつづります

コンビニ居酒屋の前に無人コンビニの動きを忘れてた

 

dajili.hatenablog.com

 

昨日コンビニに関する記事を書きましたが、そもそもコンビニということである重要な動きを忘れていました。それが無人化です。

 

もちろん、私はコンビニエンスストア業界のプロフェッショナルではないので偉そうなことは言えませんが、少なくとも私が中国で商売をしていて、無人コンビニの出店に関する動きを肌で感じてきました。

 

news.mydrivers.com

 

中国語のサイトなのでわからない方には恐縮なのですが、中国ECサイト大手である京東が無人コンビニをオープンしたというニュースです。この記事は2017年10月時点のもので、私が上海に滞在していた期間にも続々と実験の店舗が増えて行っていたので、無人コンビニの拡大を文字通り肌で感じたものです。

 

これでは、キャッシュレスサービスと連動しレジなし店舗を実現しています。顔認証のついたゲートを通り店内へ、商品を手に取ったら、自分自身でセルフレジにて会計を行うというものです。

 

このシステムの中で大事になってくるのは、いかにして盗難を防ぐかということで、そのための対策が様々な形で織り込まれています。例えば先ほどあげた顔認証は、店内の監視カメラと連動し、何か不審な動きがないかをチェックすることができます。

 

また、キャッシュレスサービス、例えばAlipayやWechatペイなどは、ユーザー情報がわかりますので、それで怪しい購入履歴をトレースするということもできます。下手すると、店員がいる実店舗よりも万引き率は少なくなるのではという試算も出ているそうです。

 

このコンビニの無人化の大きなメリットは、何と言っても人件費削減でしょう。依然人件費の安価な中国においてすら、コスト削減において人件費削減というのは死活問題です。そうした問題をこの無人コンビニのシステムは助けてくれます。

 

また、ビックデータという観点でも有効です。先ほど申し上げた通り、こうした無人コンビニはキャッシュレスサービスを用いて行いますので、容易に購買履歴などがトレースできます。これにより、より高い精度で購買行動のデータを取ることができます。

 

ということで、日本ではどうなのかなと思って調べてみたら、こんな記事が…。

hrnabi.com

 

キャッシュレスサービスが普及していないことが、無人コンビニの発展を妨げているというのがこの記事の結論です。やはり、そうしたインフラをどうにかしない限り、日本はこうしたITテクノロジーの後塵を拝し続けてしまうのかも、と思ってしまいました。

 

では、では

コンビニが居酒屋になる日

今日見つけた面白い記事。コンビニが一部店舗を対象に生ビールサーバーを設置、生ビールの販売を行うそうです。個人的にはビジネスとして大いに成立するような話で、前のコーヒーと同じくらいのインパクトがあるんじゃないかなと思っています。
 
特に都市におけるコンビニのユーザーのほとんどが30代以上の男性。このビジネスというのは、客層が似ている2つの異なるものをくっつけるような発想であり、言ってみればユニクロビックカメラが合わさったビックロと同じような考え方なのかと。
 
と、このニュースを見ていて、ふと数年前にNewspicksで起きた論争を思い出しました。それは堀江貴文氏と、一橋大学の教授の二氏が、堀江氏の掲げたコンビニ居酒屋という『ビジネスモデル』に対して、否定的なコメントを寄せたために、堀江氏がこれに反発。過激な論争を引き起こしました。
 
まあ私が思うに、大学教授陣の批判の矛先は、ビジネスのアイディアそのものではなく、そのビジネスのアイディアの表現方法であるわけで、例えば厳密に言えばこの話は、収益などのフレームワークを考えるビジネスモデルという言葉が当てはまりませんし、固有名詞で持って現状の居酒屋店舗を批判するコメントがあったために、それは相手方への敬意がないということで、堀江氏に対する否定的なコメントにつながったのでしょう。
 
ただしアイディアとしては、やはり先見の目があったのではないかと言えるのでしょうか?まあこの動きはあくまでも実験的な試みであって、今後はどうなるかはわかりません。何れにしてもアルコール好きの私としては、早く多くの店舗に普及してほしいものです笑
 
では、では

MBA Period Zero week 5 〜ベンチャーキャピタル〜

 

粛々と続いていたMBA Period Zero。フランス発のライドシェア(INSEAD卒業生がCEO)のケースを中心に、起業においてスタートアップ・ベンチャー企業が直面する問題にトピックを絞り、それぞれのレクチャーを行なって行くというオンライン型の講義です。

 

そのWeek5、すなわち5週目のトピックがVenture Capitalについてでした。ベンチャーキャピタルとは、スタートアップ・ベンチャー企業など、起業してまもない企業を対象に投資を行う会社のことです。通常の事業投資などとは異なり、様々な企業に投資をしてポートフォリオを組みリスクを回避しつつ、スタートアップ・ベンチャー企業が上場した際のエクイティによる利益で持ってハイリスク・ハイリターンを狙うというタイプの投資スタイルです。

 

私も過去に『Yコンビネーター』という本を読み、なんとなくベンチャーキャピタルについて知識はあったのですが、今回改めてベンチャーキャピタルのあり方を勉強することができ、とても興味深い内容でした。

Yコンビネーター シリコンバレー最強のスタートアップ養成スクール

Yコンビネーター シリコンバレー最強のスタートアップ養成スクール

 

 

先ほどベンチャーキャピタルは多くのベンチャー企業に投資してポートフォリオを組みリスクを回避するというのですが、この授業で紹介されていたところによると、投資した企業のうち成功したと言えるのは、3%ほどしかないそうです。しかし、その3%の企業から出た収益で、ベンチャーキャピタル全体の利益を賄うほどの金額が生み出されるといいます。これだけ聞くと、とてつもなくハイリスク・ハイリターンの事業スタイルであることがわかります。

 

この授業でも紹介されていましたが、ベンチャーキャピタルによる投資額が多い国は、まず圧倒的にアメリカです。ベンチャーキャピタルによる投資額は7.5兆円と日本の50倍にも及ぶ金額です。次に中国が急成長を遂げているという図式になっています。

 

一方で、日本はどうかというと、ちょうど良いタイミングで東洋経済が面白い記事を出していました。

toyokeizai.net

 

日本においても、ベンチャーブームがきているといっても過言ではありませんが、一方では、日本におけるベンチャーキャピタルは必ずしも整備されているとはいい難いようです。加えて、CVC(コーポレートベンチャーキャピタル)の比率が多いということで、既存の企業内におけるイノベーションを促すような仕組みが主流のようです。

 

また、日本のベンチャー意欲の低さもあげなければいけません。この記事によれば、2017年における日本の「起業活動率」(18~64歳人口のうち起業準備中および起業後3年半以内の人の比率)は4.7%となっており、調査が行われた54カ国中で50位と、低い指数となっています。この原因として、『さらば、GG資本主義』を執筆した藤野英人氏の説明するところによれば、1990年代後半の銀行によるリスク回避型投資が進んでしまったこと、そしてその流れが継続したことで明らかな大企業よりの社会が生み出されてしまい、結果として2000年代前半のベンチャーブームによって一度は湧き上がった意欲が消されてしまったことがあるといいます。

dajili.hatenablog.com

 

個人的には、逆に今こそベンチャーに身を投じた方が、競合が少なく成功しやすそうな気もします笑 なんとか日本の環境も変わって行ってほしいものです。

 

では、では

 

日本に戻ってきて…

今まで上海で勤務していましたが、先週の日曜日に上海での勤務を終え、日本に戻ってきました。MBAのプログラムが始まるのは8月末なのですが、色々な手続きなどが重なり、どうしても日本に帰ってこなくならなければなったこともあり、1ヶ月くらい東京で滞在しています。

 

 

生活の環境が変わったということもあり、今までルーチンでできていたことがなかなかできなくなっているのも事実。本は読めなくなっているし、今まであれだけ夢中になっていたジム通いもここのところ遠ざかっている。人間というのは習慣の生き物だとは思うのですが、その習慣というのもの、環境が大きく左右するんだなということを実感しつつある今日この頃です。ただ、辛くてもやることはやる。

 

これから本格的に始まるMBAプログラムに向けて、ここで引き続き情報提供できていければなと思っていますので、引き続きよろしくお願いいたします。

 

では、では

江崎道朗『コミンテルンの謀略と日本の敗戦』〜読書リレー(149)〜

 

コミンテルンの謀略と日本の敗戦 (PHP新書)

コミンテルンの謀略と日本の敗戦 (PHP新書)

 

 コミンテルンの観点から日本の近現代史を改めてとらえ直した一冊。あまり語られていない歴史の一幕ではありますが、評論家である著者が当時のコミンテルン出身者へのヒアリングや綿密な資料調査を通じて、コミンテルンの日本における影響を浮き彫りにしています。

 

コミンテルンとは、ソ連が作り上げた共産主義者ネットワークともいえるべきもので、正式には共産主義インターナショナル〈Communist International〉といいます。このネットワークを世界の共産主義者ネットワークを構築し、世界での「共産」革命をめざして、各国に対する工作を仕掛けていったというのです。

 

この動きは日本においても例外ではなく、様々なグループが、世界の共産主義者ネットワークの一役を担い、活動を続けていったといいます。著者によれば、帝国主義や資本主義経済・民主主義を破壊すべく、戦争にと仕向けていったのも、実は共産主義によるものであるとし、戦後によって作り上げられた「戦前の右翼や保守主義を中心とした暴走を、左翼や一般の民衆は止められなかった」という歴史観に疑問を投げかけています。

 

では、なぜ日本においてもこうしたコミンテルンの活動の余地を与えてしまったのでしょうか?著者曰く、こうしたコミンテルンの活動が始まる以前から、日本において社会主義の考えが育つ土壌ができていたといいます。ここで、著者が理由として上げているのが「明治から大正にかけての日本社会の混乱」にあると述べています。よくよく考えれば、江戸時代の終焉とともに明治時代に突入し、文明開化によって近代化を進めることとなったという、歴史の教科書にもよくありふれたような一節の中にも、大きな混乱があったわけです。例えば当時の歴史観においても、今でこそ日本人は江戸時代を比較的フラットに評価していますが、明治時代の当時においては、江戸時代のものは時代遅れのものとして、積極的に西洋からの文明を取り入れようとします。しかしこれは、幼少の頃から江戸時代の教育を受けて育ってきたエリート層からすると、自分自身のルーツやアイデンティティの否定になりますので、新しい知識の取り入れに対してはかなり強い反発があったのは想像に難くないでしょう。

 

また、明治時代から資本主義社会が徐々に導入されて行く中で、社会的な経済格差や貧困が顕在化してきます。そうした中で、現状の体制に疑念を持ってもおかしくはないのです。そうした現状を目の当たりにし、貧困救済などもテーゼのひとつとする社会主義に多くのエリートが支持を寄せたのも、ある意味では当然の流れなのかもしれません。

 

あまり語られてこない歴史の一部分を描いた本書ですが、もう少し、過去の時代の評価を政党に行うべきなんじゃないかなと思った一冊です。

 

では、では

 

GMAT Verbal攻略記③ 〜OGの活用法〜

 GMAT の攻略にとって、Official Guide、通称OGの活用は必須かと思います。私のような独学者にとっても、また予備校等を活用される方にとっても、目標スコアの達成のためには、欠かせないものとなっています。

 

GMAT Official Guide 2019: Book + Online (Gmat Official Guides)

GMAT Official Guide 2019: Book + Online (Gmat Official Guides)

 

 

では、どのように活用すべきなのでしょうか?私の場合はインターネットの情報等を活用しながら、以下のとおり活用していきました。

 

試験の五ヶ月前

とりあえず最新のOGを一通りやってみる。ペースは、1日あたり本番の半分くらいの分量で。スローペースだが、 他の勉強もしないと行けないのと、GMATの良質な問題は限られているので、本番前に初見の問題がなくなってしまうということがないように配慮しなければならないという点で、この問題量に落ち着いた。また仕事とかしてると、物理的に時間がないというのも1つの理由。

 

試験の四ヶ月前

Official Guideの分野別問題集を購入して、またこれも同じようなペースで取り組む。この間他の問題集は解いていない。

 

試験の三ヶ月前

古いバージョンのOGを購入(アマゾン等で購入できます)。OGは毎年バージョンを更新するのですが、問題も少し刷新します。このため、数年前のOGを入手することができれば、質の高い問題をさらに増やすことができます。これを解いていきました。

 

試験の二ヶ月前

一旦問題を解く作業は中止し、Manhattanを見ながら再度間違えたところを復習。

 

試験の一ヶ月前

Prepという、OGが提供するオンラインのプラットフォームをインストール。ここで提供されるPrepでは、オンラインで本番同様のテストを受けることができる。ちなみにこれで私は650を取った一週間後の本番のテストで640を取ったので、かなり精度は高い。

これを受けた後に答え合わせなどを行い、解放を覚えていきました。

 

私が思うに、最新版のOG一冊だけでは問題量は少なく、少し心許ないです。特に独学者は、問題の枯渇という問題に直面しやすいと思いますので、過去分を含めたOGの入手をお勧めします。

 

では、では

 

 

橘玲『国家破産は怖くない』〜読書リレー(148)〜

 

国家破産はこわくない (講談社+α文庫)

国家破産はこわくない (講談社+α文庫)

 

 タイトルに「国家破産」という言葉がある通り、おどろおどろしい印象を受ける本ですが、一言でまとめれば、資産運用の本です。

 

この本が書かれた 2013年当時はアベノミクスが始まったばかりで、まだその効果が見えてきていない状態だったと記憶しています。そうした中で、本当にアベノミクスは成功するのか?という疑問点から出発し、もし失敗に終わってしまった場合に想定されるシナリオについて説明した上で、そのシナリオ別に取るべき資産運用のアプローチをまとめています。

 

資産運用の内容自体はいたってシンプルなものですので、少し投資の勉強をすれば、そういうポジションの取り方をするのね、というような形で納得できます。

 

個人的には、この本の価値は資産運用の根本になっているシナリオの方です。著者によると、現状いくつかのシナリオがあるというのです。それが以下の順となっています。

 

(1)楽観シナリオ:アベノミクスが成功し、過去日本が経験していたような高度経済成長がふたたびはじまる

(2)悲観シナリオ:金融緩和に効果がみられず、デフレ不況がこれからもつづく

(3)破滅シナリオ:国債価格の暴落(金利の急騰)と高インフレで財政が破綻し、大規模な金融危機が起きて日本経済は大混乱に陥る

 

そして、(3)の最悪のケースにも、段階があるといいます。それが以下のようになっています。

 

第1ステージ :国債価格が下落し金利が上昇

第2ステージ :円安とインフレが進行、国家債務の膨張が止まらなくなる

第3ステージ :日本政府が国債のデフォルトを宣告、IMFの管理下にはいる(事実上の国家破産)

 

これを現時点での段階であてはめて考えるといかがでしょうか?今の所見えているのは、(1)に近い(2)の状態なのでしょうか?すなわち、金融緩和により円安が進行し、輸出産業をメインにもつ大企業を中心に業績は回復していますが、政府が目標とするインフレ率にはなかなか到達しないという状態と言えます。また、アメリカ・欧州と比較して出口政策が一向に見えない現状の中で、突然(3)のシナリオに転じてしまう怖さがある状態かもしれません。そう行った観点で言えば、著者があげたシナリオは、半分当たっていて半分外れている、とってもいいのではないでしょうか?

 

まあ、といっても未来の状態は誰にも見えないわけで、これの情報だけで著者を評価するのも正しくはないと思います。ビジネスの世界のMECEごとく、リスクの正しい評価のために様々なシナリオを想定することの方が大事なのかもしれません。

 

では、では