読書リレー(39) 結局似たり寄ったり?ー「新世代CEOの本棚」

 

今、旬の起業家たちの読書論についてまとめたもの。一編一編が独立しており、Kindleで読むぶんにはちょうど良いサイズ感になっています。

 

思うのは、「経営者って結局どれも似たり寄ったりな本読んでいるな」ということ。起業家といえども、基礎は大事にすべき、ということなのでしょうか?特に若ければ若いほど、何か鉄板すぎる本、例えば「七つの習慣」といった自己啓発本、「Hard things」といった経営者の自伝書というものがメインであった。

 

逆に取り上げられなかったもので印象的なものとして、経営理論の本がありました。それぞれの最新鋭の理論を取り上げて、「これが役に立った!」というのはなし。Blue Oceanも、Marketing 4.0もなし。佐藤航陽氏が「リーンスタートアップはもはや時代遅れ」と言っていることからもわかるように、理論にも流行り廃りがあるから使いづらい、ということなのでしょうか。

 

また、古典も少なかったです。やっぱり、古典はビジネスパーソンには難しい?「ビジネスマンたるもの、古典を読むべき」というのは、単純な書店の販売キャンペーンなのでしょうか?それとも世代が違うのでしょうか?

 

経営コンサルタントで数々の書籍を執筆している三谷宏治氏も、「結局ビジネスパーソンが本を読むと同じような本を読むことになるから、あえて別の分野などを取り入れるなどして差別化をはかっていた」と言っているくらいだから、読む本は結局は似たり寄ったりになってしまうんだろう。まあ、イメージ戦略の観点から、こういうところで取り上げる本は無難な方がよいという考えが働いて、ぶっ飛んだ本を紹介しづらいという別の側面もあるのでしょう。

 

では、では