Se projeter dans l'avenir 〜INSEAD MBA留学記〜

2018年8月からINSEAD MBA留学。MBAで感じたことについて毎日つづります

中国人の旅行先、日本は「勝ち組」?

中国ではそろそろ春節(旧正月)です。春節といえば、旅行客。今年もそんな旅行客に関するニュースが流れていました。

 

http://news.searchina.net/id/1653187?page=1

 

今年もたくさんの中国人が、春節の期間海外に渡航する予定となっていますが、日本とタイの人気が高まっていることを取り上げ、日本に行けることは勝ち組の象徴だ、としています。なぜ勝ち組なのかは、人気が沸騰する中で渡航自体の金額も高くなっていることを受けてなのでしょう。

 

国外旅行に出かける中国人の旅行代金は、このニュースによれば平均9500元(約16万5000円)であると言われているようです。これに渡航費や宿泊費が含まれているかどうかは定かではありませんが、含まれていたとしても、おおよそ一人当たり6万円程度は、日本国内での消費に当てるのではないでしょうか。以前、こうした中国人の消費行動を「爆買い」として日本人は捉えてきましたが、これは単に一過性のものではなく、中国人の所得の向上によって今後も継続的に行われていくものだと考えられます。

 

一方で、デービッド・アトキンソン氏は同著「新・観光立国論」の中で、こうした中国人の消費行動が、日本の「昭和型観光」を継続させることにつながっていると指摘します。昭和型観光というのは、過去日本人が貧しく、旅行自体が珍しい存在だった頃の観光スタイルで、団体ツアー客を一挙に捌き、各地の名所でも、中身(コンテンツ)を重視せず箱だけを準備し、お土産屋も「これを買うべし」と、消費を押し付けるような手法を取るものです。あくまでも「一度きりのお客さん」を想定した「昭和型観光」においては、旅行客に冷たい印象を与えかねない、というのが彼の指摘するところです。

 

 

実際、中国のネット上においては、「日本人の店員による、中国人や韓国人への扱いが差別的」と話題になっています。

http://news.searchina.net/id/1653175?page=1

こうした感情を一度でも持たれてしまうと、せっかく好感が上がっている中で、もう一度来たいという意欲がなくなってしまいます。そうなると、せっかく盛り上がった観光業も衰退していってしまいます。

そうならないためにも、受け入れる側、すなわち日本のこうした旅行客に対する接し方について、議論すべきなのかもしれないですね。

 

では、では