W杯と中国について

皆様もご存知の通り、W杯が始まりました。最弱ホスト国のロシアがサウジアラビア相手に大勝したり、イランとモロッコの試合が予想以上に面白かったりと、早速寝不足になるだけのトピックがたくさん出てきています。

 

私も、上海現地のスタッフとW杯に関する議論は絶えません。惜しくもW杯出場を逃した中国ですが、国内でのW杯に対する関心は非常に高く、上海でもレストランは何かにことつけてW杯と繋げたキャンペーンを張ったり、オンラインショッピングもW杯で盛り上がっていたりと、否が応でもW杯に興味がいってしまう街並みへと風貌を遂げています。

 

そんな中、気になったのが今回のW杯のスポンサーです。テレビ中継をみていると、広告板でやたらと漢字が気になりませんか?気になりますよね?牛なり中国なり、日本人に取っても馴染みのある文字が出てきて、なんだか国際試合とは思えないような印象を受けます。

 

ということで、オフィシャルサイトをみてみました。

 

2018 FIFA World Cup Russia™ - FIFA.com

 

このFIFAのオフィシャルサイトによると、やはり中国のスポンサーの多さが目立ちます。FIFAパートナーズの7社のうち1社が中国企業(WANDA:不動産)、W杯スポンサーの5社のうち3社が中国企業(Hisense:家電、VIVO:携帯電話、Mengniu:飲料品メーカー)、そしてナショナルサポーターとして1社が中国企業(Yadi:電気バイク)と、4割近くを中国企業が占めていることになります。圧倒的な存在感です。

 

もちろん、これはスポンサーになることによる知名度向上を狙ってのことなのでしょう。それにしても、自国チームが出ない国際大会に対して、ここまでやるのは、やはり中国という国全体のサッカーに対する関心の強さをうかがわせます。

 

ちなみに、日本企業は0…。まあ、こうしたスポンサーに頼らずとも知名度があるということなのかもしれませんが、それにしてもちょっと寂しいですね。

 

では、では