シンガポールキャンパスとフランスキャンパスの違い
卒業も近くなり色々と書き残すことがないように、ギアを上げている今日この頃。今日はINSEADの特徴でもあるキャンパスの違いについて紹介したいと思います。
INSEADには現在フォンテーヌブロー(フランス)・シンガポール・アブダビキャンパスの三つキャンパスがあります。MBA生の場合、入学をフランスかシンガポールかで選択をすることができ、アブダビはClass of Julyの場合、P3の1ピリオドのみ選択することが可能です。
一口に同じ学校といっても、キャンパスが異なるだけで学校生活やネットワーキングにも大きな違いが見られるような気がします。以下それぞれの違いについてまとめて見ました。
①授業
そうです。シンガポールとフランスにおいて、授業が異なります。同じMBAプログラムなのにそんなことがあっていいのか、と思わず言いたくなりますが、キャンパスによってコア科目・選択科目が若干異なってきます。
まずコア科目から。こちらについては、科目自体は変わりません。フランスにいてもシンガポールにいても基本的に履修しなければならないコースは同じ。科目の評価方法もスケジュールも同じです。
では何が違うのか。科目の内容にあります。というのも、同じ科目でもそれを教える教授が変わります。そしてその教授が提供するケースも、教授の好みによって若干変わります。そしてこの教授の違いというのが、学生のその科目に対する評価自体を変えてしまうから不思議です。
まあ、同じキャンパスにいても教授が異なるケースもあるわけで、この内容の違いをキャンパスの違いに帰結するのもどうかと思いますが、オフィシャルには「同じ科目だ」といっている中で、こうした違いがあることには注意する必要があるのかもしれません。
次に選択科目について。こちらについては、内容もさることながら、開講されている科目自体も異なります。例えばシンガポールキャンパスだと、アジアにフォーカスした科目が開講されています。例えば私が履修した「Strategies for Asia Pacific」はシンガポールキャンパスのみでの開講となっています(個人的にはこの授業は非常に良かった)。一方フランスにおいては、EUなどに関連する授業が開講されていると言います。
②ネットワーキング
個人的にはやはり最大の違いといえばここでしょうか。キャンパスがそれぞれフランスとシンガポールにあるので、学校に訪れるゲストスピーカーや卒業生についても、地理的な偏りが見られます。シンガポールにおいては、東南アジアを中心としたネットワークに容易にアクセスできますし、一方でフランスにおいてはヨーロッパ全体のネットワークにアクセス可能です。
③学生生活
最後に学生生活。フランスとシンガポールはキャンパスのロケーションと地域の違いにより、学生生活も異なります。フランスにおいては、キャンパスがフォンテーヌブローというパリ近郊の「田舎」ですので、大体が学校近辺にすみ、夜になるとワインを片手にネットワーキングと言う名のパーティが繰り広げられます。
一方でシンガポールキャンパスはと言うと、アジアの都市のほぼ真ん中に位置します。それゆえ、住む場所もまだらで、学校が終わると大体近隣のレストランに集まるか、離散するかになります。シンガポールはいい意味でも悪い意味でもドライな学生生活になっているような印象です。
同じ学校といえども、キャンパスによって違いがあるので、INSEADを志望される方はキャンパスの選択も注意された方が良いかと思います。
では、では