読書リレー(41) 資料は凄いが口下手な日本人ー「交渉プロフェッショナル 国際調停の修羅場から」

プレゼンが苦手なのは日本のビジネスパーソンだけでなく、日本人全体に言えるようです。

 

 

著者は国際会議等で活躍する交渉官・調整官。日本人ではあまり馴染みのない国際調停の世界を紹介したり、国際調停の場を通じて培われた交渉のいろはについて教えています。交渉のいろはについては外交のみならずビジネスにも通じるところがあり、多くの人にとって参考になるのではないでしょうか?

 

その中でも気になったのは、日本の官僚と国際調停の現状についてです。曰く、日本の外交官は資料作りには長けていますが、それを発信するプレゼンのフェーズになると、資料で達成された高いクオリティを維持することができていない、簡単に言えばプレゼンがうまくないというのです。日本人はハイコンテキスト文化で、どちらかというと発信を控える文化が影響しているのでしょう。しかし、それで世界でのプレゼンスが損なわれるのはよくありません。

 

これは、外交の世界のみならず、ビジネスの世界でも同様の話をよく聴きます。いかにしてローコンテキスト文化に適応し、自信を発信していくことができるかが、外交やビジネスなど世界の場でプレゼンスを高めていくための永遠の課題なのかもしれませんね。

 

では、では