中国国内便でオーバーブッキングに遭遇

やられました。 

 

先週は上海から武漢(湖北省の都市)に出張の予定だったので、朝早く起きて虹橋空港に行きました。出発時刻の1時間半前には空港に到着し、比較的ゆとりのあるスケジュールと思っていました。航空会社はMU、中国東方航空といって上海を拠点としスカイチームに属する航空会社です。

 

早速チェックインに向かったところ、カウンターの受付の方から意外な一言が。

「すでにあなたの席はありません。専用のカウンターに問い合わせください。」

え?予約していたのにないの?と(中国語で)抗議するも認めてもらえず、

カウンターのそれなりに綺麗な女性は「ここでは手続きできない」の一点張り。

仕方なく、案内された通りに専用のカウンターに向かうことに。

 

窓口のグランドスタッフが私に向かって一言。

「あなたの席はもうありません。次の便が1時間半後にあるから、それに乗って。」

 

あーなるほど、オーバーブッキングってやつか、と感づいてしまいました。

 

オーバーブッキングとは、キャンセルを見込んで航空会社が座席数以上に多めに予約を受け付けたものの、想定通りにキャンセルがな苦なってしまったために、座席数以上の搭乗者が発生してしまう現象を言います。よくJALANAといった日本のエアラインでも、国内線に乗っていると搭乗口の係員が「次の便に変更いただける方を探しております」というアナウンスをしている光景を見たことがありますが、あれと同じです。最近では、アメリカの航空会社が、オーバーブッキングの便に客が強引に乗ろうとして引き止め、半ば暴力的に飛行機から下ろすという動画がYoutubeなどに投稿されて物議を醸しました。そう、あのオーバーブッキングです。よりにもよって仕事で大事な時にこれに当たってしまうとは、全く運が悪い。

 

私は旅行代理店経由で航空券を発注したので、慌てて窓口に電話し、「オーバーブッキングで席がない、なんとかしてくれ」と懇願しました。窓口の人がエアラインの窓口に直接電話をしましたが、エアライン窓口の男性は「No」の一点張り。彼の満面の笑みから、勝敗が決したのだと言うことを悟りました。

 

旅行代理店の窓口曰く、「あなたは空港に来るのが遅すぎた、だからだめだった」と言い放ちました。しかし私が到着したのは1時間半前。国際線並みの速さです。しかしそれでも席がなかったのですから、もっと早く来ることは実践的ではなかったように思えます。さらに、その便にはもう一人私の同僚が乗る予定でしたが、彼は私よりも遅く空港に着いたにもかかわらず、飛行機に乗ることができました。どうやら空港に早く着くか、遅く着くかは、問題ではなかったようです。(もちろん、見当はずれなコメントをした旅行代理店の窓口には、しっかりと電話口で怒鳴りました笑)

 

同僚に聞いたところ、彼は事前にアプリで座席予約をしていたようです。一方私はそう言ったことはせず、空港で直接席を決めていました。これが今回の違いにつながったようです。このオーバーブッキングは、空港に来たタイミングを問わず、チェックインで決まるようです。即ちチェックインした人から座席が埋まって行き、座席がない人には登場させない、そういうスタイルのようです。

 

ちなみに私はエアライン窓口の男性から、協力金として400元をいただきました。現在のレートで6500円程度。安い…。ANAなどの日本のエアラインは、協力金は10000万円、もしくはマイルの提供だそうです。400元では得した気分か損した気分かわかりません。

 

と言うことで、痛い経験をした私が声を出して言いたいのは、中国国内便に乗る際には、必ずネットで事前の座席予約をしてください、ということです。気がつけばオーバーブッキングで勝手に次の便に変更されてしまうので、ご注意を…。

 

では、では