だじりブログ

日々の読書から広がる考察

MBA前の「入学旅行」でヨーロッパについて考える② ブリュッセル

ということで、入学旅行第二弾です。まずはブリュッセルから。 

 

パリからは、Paris Nord駅からThalysという鉄道会社が高速鉄道を走らせています。この会社、パリからはベルギーを経由してオランダ・ドイツまで路線を伸ばしており非常に便利。シートも比較的ゆったりしており、子供づれでもとても安心して鉄道の旅を楽しむことができました。

 

f:id:Dajili:20180818043927j:plain

 

道中、中公新書の『物語 ベルギーの歴史』を読む。この中公新書の『物語〜』シリーズは本当に面白く、毎回旅行で行く国の歴史書を買っては旅行中に読み進めるという旅行スタイルをここ数年継続させて来ました。シンガポール、フランス、ベトナム、タイ、イギリスと続いてベルギーです。

 

著者によれば、ベルギーはまさしくヨーロッパの十字路。東にドイツ、西にフランス、北にイギリス、南にイタリアと、まさにヨーロッパの強国の間に挟まれた場所に位置しています。その位置関係こそが、ベルギーをベルギーたらしめているというのが著者の大まかな主張。ワロン地方とフランデレン地方の言語対立などもそうした地政学的な問題に見えて来ます。政治だけでなく経済史もしっかりと書かれており、ベルギーの経済的なメリットが垣間見えてくる、というのがこの本の面白くできているところです。

 

あと余談になるが、第二次世界大戦時にベルギーの国王だったレオポルド3世は、司馬遼太郎の『峠』で描かれている越後長岡藩河井継之助に似ているなと思いました。越後長岡藩の利益を最大限にするために徹底抗戦した河井継之助と、ベルギーとしての利益を最大限にするために第二次世界大戦緒戦は積極的中立国として外国籍の居住者を弾圧し、勝ち目がなくなったところでドイツに無条件降伏したレオポルド3世。レオポルド3世の動きを見ていると、「人は立場によって生き、立場によって死ぬ。そうであるしかなく、またそうあるべきだ」と言っていた継之助の言葉を思い出し、考えさせられました。 

峠 (上巻) (新潮文庫)

峠 (上巻) (新潮文庫)

 

 

堅い話はさておき笑、ブリュッセルに到着後はグランプリュという「世界一美しい広場」という場所でゆっくり過ごしました。言葉通り、本当に美しい。

f:id:Dajili:20180818044049j:plain

 

ここで旅行らしく、フリットとビールとチョコレートを満喫するのでした笑

ブリュッセルは本当に観光に適した場所かなと思います。観光資源もあり、気候もよく、食事もある。非常に好条件が揃っているなかなかない国だなと思いました。ただ、フリットとビールとチョコレートという食事は、フリットを除いて外資系の進出が激しいそうで、ビールはローカルの企業が次々と買収され、ベルギーチョコレートの代名詞とも言えるゴディバも、トルコの食品会社の傘下にあるといいます。ただ、そうした雰囲気はなく、良い意味で会社のナショナルアイデンティティを維持できている稀有なケースなんじゃないなかと思います。日本企業も学ぶところがあるのでは?と思ったりもしました。

 

では、では