フォンテーヌブローでフランスについて考えてみる

INSEADのキャンパスがあるフォンテーヌブローにきて早二週間が経ちました。まだプログラムは始まっていませんが、すでにキャンパス近くでそこかしこにネットワーキングのイベントが開催されており、学生は徐々に休みモードからMBAモードへと忙しさを取り戻していく印象です。

 

 

フォンテーヌブローは、パリから電車で約40分の片田舎なロケーションであり、そこに住む人々は基本的には英語は喋れません。私の場合、わざわざ会社を休職してこっちまできてもらっている妻がフランス語が喋れることもあり、生活にはさほど苦労していません。しかし、他のMBA生徒の中には、フランス語ができないことで苦労しているケースもあるようです。

 

例えば、INSEAD近辺に住む学生が、アマゾンで注文した商品の不在票に書かれていた電話番号に問い合わせしたところ、フランス語での対応を求められたためコミュニケーションが取れず、結局配達させられなかったというトラブルが発生しています。また、私の家でも、大家さんはフランス人ということもあり、英語でメールを送っても基本的にフランス語しか返ってきません笑。

 

このやり取りは、香港と少し似ているような気がします。私が香港にいたとき、現地人に中国語で道を尋ねたところ、相手からは広東語で返ってきたということもあります。私は中国語はわかりますが、広東語は全くわからないので、身振り手振りでなんとなくコミュニケーションを取っていたのを覚えています。

 

あまり同値することはできないのかもしれませんが、こうした現象にはアイデンティティーも関係しているのかなと思ってしまいます。やはり、フランス人は自身の言語に誇りを持っている。だから、フランス語を使うことを貫く、こうしたロジックなんではないんでしょうか。まだまだ私はフランス語は勉強中ですが、引き続きこのフランスという国を考えて行きたいと思います。

 

では、では