9月6日 〜グループワークとバイアスと〜

午前中はOrganisational Behaviourの授業。INSEADはこの分野でも非常に評価が高く、入学前からかねてより楽しみにしていた授業でした。教授は医学分野で博士号を持つフランス人で、非常に気さくな方。授業も非常に面白く進んで行きました。

 

今日行なったのはグループワーク。我がグループが登山家としてチームを結成し、ある山を登っていくというシミュレーションを行いました。このシミュレーションでは、登山までの数日間で色々な意思決定をチームで求められ、この意思決定に基づいてポイントが加算されていくというもので、このポイントを多く稼いだチームの勝利という形でした。このシミュレーションというのが非常に良くできていて、決められた日程・時間・情報の中で、次のキャンプ地に登るか、今のキャンプ地にとどまるか、麓のキャンプ地に下山するかの意思決定を求められます。しかもそれぞれのグループメンバーの思惑が異なり、それらをまとめながら全体の総和をとるという難しいが現代社会に良くありふれている状況に立たされていました。

 

我がチームは…。全体のチームワークはうまくいったものの、バイアスに負け意思決定を誤り、チームメンバーの何人かが救助されてしまうという大幅マイナスポイントの出来事を起こしてしまいました。みんな「仕方ない、我々はチームとして良くできていた」と口で入っていましたが、テンションの落ち具合は見るからに明らかでした笑

 

昼はFinancial AccountingとUncertainty, Data & Judgementsの授業。前者ではPL、BS、CFに続き、帳簿の書き方まで1時間半で一気に進めて行きました。個人的には前提の知識があったのでなんとかついていけていますが、周りは苦労してそうな印象…。にしても、今まで会計は日本語でずっと勉強してきたので、一度それが英語に換算されると非常に難しさを感じてしまいました。RevenueやCashなど、すぐに思いつくものなら良いのですが、Retained earningsのように日本語への変換に時間がかかるものもあり、なかなか一筋縄では行きません…。

 

Uncertainty, Data & Judgementsでは人間が陥りやすいバイアスについて。認知バイアスやアンカー効果などを取り上げました。実は前回の授業の最後に、教授がアンケートと称して質問を多くしていました。それがこのバイアスを説明する質問群で、「お前らグローバルエリートでもバイアスにかかるんだぞ〜」とまさにドヤ顔する教授に、生徒たちはたじろぐほかありませんでした。

 

妻も修士課程のプログラムがスタートし、子育ての分担などますます忙しくなることが予想されます。果たしてこんなIntensiveな環境下で、「ラーン」ライフバランスは維持できるのか。引き続き頑張って行きたいと思います。

 

では、では