9月14日 〜プラットフォームとビジネスモデルと〜
最近課題が忙しくなってきて、少し更新が遅れつつある今日この頃。ただ、しっかりと毎日のやりとりを記録しておかないと忘れてしまうので、そうならない前に記録を残しておきたいと思う今日この頃です。
正直、仕事以上とまではいきませんがそれでも朝から夜まで盛りだくさんの内容で過ごしているので、夜になると最近はかなり体力を使い果たしてしまうような、そんな気がします。自分のコンフォートゾーンから離れていることが大きな原因かもしれませんが、そうした中で揉まれるのもまた一つの訓練なのかなとも思っています。
まあそんな回りくどい話はさておき、まずは授業から。午前中はPricing and Marketがあり、引き続きコモディティの価格決定に関するメカニズムについて授業が進んでいきました。この授業はケースに沿って行われるので、授業で紹介される理論の話も比較的わかりやすく消化することができ、とても助かっています。私もマーケティングをやっていた身として、すこしは貢献できるかなと思っていましたが、価格決定のプロセスに理論が入ってくるので、これはこれで非常に新鮮味を持って学ぶことができています。
続いてFinancial Market and Valuationの授業。NPVやIRRといった、評価方法について勉強。この授業も、まあ自分が日本で自習して来た内容と似ているので、助かります。まあ、この授業だけをみてMBAを評価するのは間違っているとは思いますが、MBAで学ぶ内容はある程度自習でカバーできるんじゃないかなと思ってもしまいます。
ただ、それにも増して思うのが、これらを教える教授陣の「教える力」です。この企業価値評価にしろ、推測統計にしても、数理の内容を含む非常に難解な内容なので、人によっては非常に難しい形でしか教授をすることができない内容であります。ただ、ここにいる人たちは、これらの内容を非常に面白く紹介してくれているので、全く負担を感じません。こう言ったところに、INSEADの質の高さがあるのでしょうか。
午後はIntroduction to Strategy。個人的に非常に興味のある内容でした。講義の内容は、EcosystemとPlatformについて。ビジネスのエコシステムというとなかなか馴染みがありませんが、他のビジネスと相関関係を有し、そのビジネスが一つの生態系を営んでいるような状態を表します。これをうまく表しているものとして、楠木健の「ストーリーとしての競争戦略」やリチャード・P・ルメルトの『良い戦略、悪い戦略』が挙げられます。簡単に言えば、その事業そのものだけでなく、それを取り巻くステークホールダー全体を含めたビジネス優位性の創造ということなのでしょうか。

- 作者: リチャード・P・ルメルト,村井章子
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2012/06/23
- メディア: 単行本
- 購入: 8人 クリック: 78回
- この商品を含むブログ (21件) を見る

ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件 (Hitotsubashi Business Review Books)
- 作者: 楠木建
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2012/05/10
- メディア: 単行本
- 購入: 27人 クリック: 770回
- この商品を含むブログ (124件) を見る
ということで、やっとこさ第二週が終了しました。この週も色々と盛りだくさんで、なんだか心休まない日が続いています。この状態で今後も過ごしていきたいなと思う今日この頃です。
では、では