9月27日 〜日本は本当に内向的/ハイコンテキストなのか〜
午前中はUncertainty Data and Judgementの授業。推測統計を用いた仮説検証について勉強。だんだんと内容が難しくなってくるのがわかってきて、授業の内容に着いていけているかどうか(英語的に)微妙になってきました笑。
そう言えば昨日SNSのグループチャットで、この授業の教授の年齢が31歳と非常に若いことが発覚して大盛り上がりしていました。MBA学生の平均年齢が29歳であることを考えると、標準偏差が2歳ぐらいだとして、おそらく3割ぐらいの学生は彼より年上という計算になります。これだけ考えると、「教授若いな!」と思ってしまいますが、冷静になって考えれば、学部生から修士・博士とストレートに行っていれば、このぐらいの年齢で教壇に立つことはまあよくあることです。私も日本で学部生やっていた頃には、30代前半で授業を教えている人は多くいました。それを考えると、どちらかというと我々が歳をとってしまったという方が正しいのかもしれません。
その噂話の延長で、彼のCVを見ることができました。MITを卒業後、データサイエンティストとしてTMTの有名どころでインターンや就業経験を持つ彼。生まれ変わったら彼のような人生を歩みたいなとつくづく思いました笑
お昼にFinancial Accountingの授業。以前グループワークで行った「Ration Detective」の答え合せと称し、財務諸表のどういう点がその産業を表しているのかというのを勉強しました。以前も取り上げましたが、対象企業には日本の企業も入っており、とても親近感が湧きます。「日本企業で資産におけるOther investmentの比率が多いのは、グループで株を持ち合っているから」という理由があげられ、ああやはりこれは日本(あと韓国)に特有の現象なんだなと改めて考えさせられました。
このケースでもそうですが、何か日本企業が取り上げられる場合、欧米企業の比較対象として、「我々にはないエキゾチックな商習慣をもつ」という形で、ある意味欧米側に消費させられているような印象を受けます。被害者意識が強すぎるのかもしれませんが、文化比較という観点に立った場合、何が正しくて何が例外なのかは判断ができない以上、こういった比較議論は難しいと思います。まあ、資本主義が西洋発の概念である以上、それを取り入れた日本型資本主義やアジア型資本主義というのは派生種類として取り上げられてしまうのは致し方なしなのかもしれません。
閑話休題。午後はOrganizational Behaviourの授業。PersonalityとPersuasionの内容で3時間の授業でした。Personalityについては、またしても内向的外向的という議論が出てきて、半ば強制的に「日本は内向的」という発言をしてしまいました。
ただ、授業が終わって帰途につく中、ふと「日本は本当にIntrovertなんだろうか、High contextなんだろうか」と考えを巡らせました。High contextについては、その国の文化多様性に対し負の相関関係があるような気がします。日本は日本語を母国語とする日本人による国家であるため(まあ本来であれば日本も、アイヌや八重山といった少数民族を考慮すべきなのですが、その議論はおいておいて)、外から見ると非常にExclusiveに見えてしまうのかもしれません。とは言いながらも、文化や社会的な考え方は東アジアで共有されている点も多く、Exclusiveな言語的特徴だけをもってしてHigh contextとは言いがたいところがあるんじゃないかなと思ってしまいます。一方で、Low contextと言われているアメリカ・スカンジナビア・ドイツ系でも、ある種トランスレイヤーなcontextは保有しており、他の文化から見るとある種Exclusiveなところも見て取れます。
Culture mapで見慣れたContextの図がありますが、今のようにDiversityな環境にいると、このmapは本当なのか疑ってしまいます。なぜなら、全ての文化が、他から見ればExclusiveで、High contextに見えるためです。うーん、困った。
The Culture Map (INTL ED): Decoding How People Think, Lead, and Get Things Done Across Cultures
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そしてIntrovertについて。よく日本人含めアジア人は「自分の意見を言わない」と言いますが、この現象がよくアジア人の内向的なパーソナリティを説明するものとして扱われるようです。しかし本当にアジア人は、グローバルスタンダードから見て内向的なのか?いや日本人は内向的なのか?もう少し考察が必要なような気がします。
では、では