Se projeter dans l'avenir 〜INSEAD MBA留学記〜

2018年8月からINSEAD MBA留学。MBAで感じたことについてつづります

After MBAのロケーションについて考えてみる

まだプログラムは開始していませんが、私のようにフランスに前入りしてMBAスタート前の生活or旅行を楽しむ学生が多いみたいです。今日はすでにフォンテーヌブローに滞在する同級生とディナーに行きました。

 

フォンテーヌブローもそれなりにレストランはあり、天気が良かったのでテラスで同級生で食べることになりました。しかし「この指とまれ」で2時間前に呼びかけたら、あれよあれよと15人近くの学生が集まることに…。1時間前に参加を決めた私も含め、彼らのフットワークの軽さには本当に感心します。

 

同級生との会話は、必然的にWhat is your background before MBAや、After MBAなど、自己紹介も兼ねた話が中心となりました。各人のバックグラウンドを聞くと、本当に様々。パキスタン人でアメリカで電子機器のエンジニアリングをしていた、という人もいれば、南アフリカベンチャーキャピタルやっていた、という人まで、多種多様です。ナショナリティの多様性もさることながら、業種も人それぞれで、早速INSEADの多様性に触れたような印象を受けました。

 

その中でも個人的に残ったのはAfter MBAの話。それぞれ「卒業後はヨーロッパに残って仕事をしたい」「国帰って転職する」「元の職場に戻る」などなど話を進めて行きました。私も現在のプランである、「日本に戻って転職する」という話をしたのですが、面白かったのがその反応です。

 

「なんか、日本人ってみんな日本に帰りたがるよな。日本人でAfter MBAで他の国に行くっていってる人あんまり見かけない」

 

言われてみれば、確かに私の周りの日本人MBA学生も、「卒業後は日本に戻って」というのが自然と頭の中にあるようです。これはなぜなぜなのか、個人的に思い当たるのは以下二点です。

 

①自分が日本以外で働くことのメリットがあまりない(弱いプル要員)

これは、良い意味でも悪い意味でも、MBA卒業生を必要とする転職市場がナショナリティに依拠しない「実力至上主義」であることに起因しているのかもしれません。そこでは英語の流暢さは前提条件として、他の国籍の人々と対等に扱われます。このため、国際経験の少ない日本人ではどうしても劣ってしまうというのもあります。

また、MBA前のキャリアにも問題があるかもしれません。グローバルな雇用市場に目を向けた時、一部のベンチャー外資系企業を除き、終身雇用が色濃く残る日本でキャリアを進めてしまうと、最初の下積み部分が長いために、他の国でキャリアを積んできた人とどうしても見劣りしてしまいます。このため、MBAを取得したとしても、そういった雇用市場において競争力がない、バリューをあまり発揮できないといった問題に直面してしまうのではないかと推測します。

 

②日本で日本人が働くことは、やっぱりメリットがある(プッシュ要員が皆無)

日本の企業はあまりMBAを見ない、という言葉があるくらいですが、そもそも海外MBAの母数がそこまで大きくない日本にとっては、MBAが必要とされる雇用市場では、需給は均衡しているものと推測します。日本は良くも悪くも依然としてナショナリティの意識が強いところですから、日本語という「強み」はもちろんのこと同じバックグラウンドを持つならやっぱり日本人、といったように、バリューを出しやすい、という点があるのではないのでしょうか。特に日本語というバリアーによって、あまたのエリート層が入ってこれない、言い換えれば参入障壁の高い雇用市場が、日本なのかもしれません。

 

これはあくまでMBAスタート前の時点での推測にすぎませんので、内実が一体どうなのかはこれから見極めて行くことになりますが、何れにしても日本人のロケーション選択におけるバイアスはあるのは事実のようです。

 

では、では