再始動します

しばらくご無沙汰していたこのブログですが再開しようと思います。 元々海外MBAの体験談を綴ることができればという思いで発信を進めてきましたが、卒業後仕事を進める中で、MBAの経験や読んだ本の経験がめぐりめぐって活かされ始めていることに気づき始め、…

大川内直子「アイデア資本主義」実業之日本社

最近資本主義を論じた本をいろいろ読み漁っているのですが、この本は面白かったのでメモしておく アイデア資本主義 作者:大川内 直子 実業之日本社 Amazon 文化人類学の修士卒である著者による、ある意味資本主義のまとめ本。内容としても平易でとても読みや…

自分を知るために必要なアイデアを与えてくれる2冊

今日は自己啓発というか、自分の強みやキャラクターをどのように活かすべきかについてインサイトを与えてくれる二冊について紹介したいと思います。 さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす 作者:マーカス バッキンガム,ドナルド…

ビジネスパーソンでも歴史が好きになる新書3冊①

営業として働いたり、コンサルタントとしてクライアントに接していく中で、特にマネジメントレベルの人たちで歴史が好きな方は少なくありません。歴史を知っていると、それだけで教養を持っているように見える(と断言したら失礼ですが)のが、歴史という知…

読書術の前に、読書そのものの大切さを教えてくれる2冊

今年初めから始まったCOVID-19の影響で、多くの人が週末も外出せず、自宅で過ごす ことが多くなったのではないかなと思います。そうした中で多くにほとが口にするのが、休日の過ごし方。人によっては家でできるような新しい趣味を見つけてそれを楽しんでいる…

現場から見上げる企業戦略から、現場か資本か考える

現場から見上げる企業戦略論 デジタル時代にも日本に勝機はある (角川新書) 作者:藤本 隆宏 発売日: 2017/07/10 メディア: 新書 企業戦略論で有名な藤本教授の本。この方の本はいつ読んでも新しい知見を得られます。コンサルタントとして大企業の全社改革に…

他己実現でキャリアを求めていないか?ー読書リレーー

「あれ、私なんのために働いてるんだっけ?」 と思ったら読む 最高の生き方 作者:ムーギー・キム 発売日: 2019/03/28 メディア: Kindle版 我が校先輩の本。笑 結構この人から受ける影響は大きく、彼の本はほとんど読破していると思う。 そんな中でもこの本に…

キャリアにおける帰納法と演繹法について

好きなことしか本気になれない。 人生100年時代のサバイバル仕事術 作者:南 章行 発売日: 2019/08/29 メディア: 単行本(ソフトカバー) Kindle Unlimitedで読み放題の対象になっていたからこの本を読んでみた。スキルを自由に売買できるサイト、ココナラを…

いま日本の企業に組織開発が必要な理由

組織開発の探究 理論に学び、実践に活かす 作者:中原 淳,中村 和彦 発売日: 2018/10/18 メディア: 単行本 ビジネスにおいて組織が重要であることはいうまでもありませんが、ビジネスを考える上で、組織開発についてはあまり注目されていないのが現状でしょう…

テレワークは組織の生産性を上げるのか?

新型コロナウイルスにより、多くの企業がテレワークを採用しています。そもそも東京オリンピックの開催期間に予想された都市圏の混雑を踏まえ、テレワークを推奨する動きはもともとありましたが、今回の一連の事態によってこのテレワーク推奨の動きはさらに…

『弱いつながり 検索ワードを探す旅』と外出自粛

弱いつながり 検索ワードを探す旅 (幻冬舎文庫) 作者:東 浩紀 発売日: 2016/08/05 メディア: 文庫 統計的な最適とか考えないで偶然に身を曝せ 人間は環境に規定される。私たちが思いつくこと、考えること、欲望することは、たいてい環境によって与えられると…

家族帯同でMBAに行く際に考えるべき視点

MBA

現在海外MBAを考えている方から、「家族帯同のメリットデメリットを教えてください」という質問をいただきました。私は海外MBAの期間中、妻と子供を帯同していたこともあり、よくこの手の質問を受けるのですが、よく見落としがちなのは以下の点かと思います…

海外MBAをキャリアに活かすための3つの視点

遅まきながら、先月末をもって、MBA後に転職した会社で半年が経過しました。半年というのビジネススクール換算ですでに半分をすぎてしまったわけですから、時間の流れの早さを感じます。 卒業後しばらくたって実務にも慣れてきて、このタイミングで多くの人…

『残酷な進化論:なぜ私たちは「不完全」なのか』から、アンラーンを考えてみる 〜読書リレー〜

久しぶりに読書リレー更新。今の会社に入ってからも、相変わらず本は読んでいるのだが、書かないと忘れる。ということで忘備録も含め書いていきます。 残酷な進化論: なぜ私たちは「不完全」なのか (NHK出版新書) 作者:功, 更科 発売日: 2019/10/10 メディア…

安い国日本は別に停滞していない

日本の皆さん、物価が安いとか経済が悪いとか騒ぎすぎじゃない?そんな悲観的にならなくてもいいんだけど。 日本の停滞を嘆くニュース 「①調査の結果、以下製品やサービスの価格が、他の国と比べて日本の方が安いことがわかった」の落とし穴 「②他の国と比べ…

「日本人の読解力が低下している」という嘘

数日前、様々なニュースで日本の読解力低下が叫ばれていた。だが、本当にそうなのか?いや、日本は別に読解力が低下していない。 1. なぜ読解力低下が叫ばれているのか? 2. 読解力低下の理由づけは、理由になっていない 3. 読解力が低下しているという嘘 1.…

30歳過ぎた転職とUnlearning(アンラーニング:学習棄却)について

最近、Unlearning(アンラーニング)という言葉をよく聞くようになった。 きっかけは、私が現在の会社に転職して、社内の色々な人と知り合うようになってからだった。「中途組はアンラーニングに苦労するから頑張ってね。」「前職のナレッジを使うと同時に、ア…

成長できる会社って何だろう?

久しぶりの投稿になります。転職してから仕事も一応は落ち着き、徐々にここでのアウトプットも増やしていきたいと思います。 さて、先日「圧倒的成長ができる外資系企業」というランキングを見かけました。これは、OpenWorkというサイトに投稿された外資系企…

帰国、そして次のステップに

6月末以来、長い休暇期間をいただいておりました。7月にINSEAD MBAを卒業し、日本に帰ってきました。 キャリアのトランジションとしての色が強いINSEADにおいて、私も大多数にもれず、戦略コンサルからオファーを貰うことができました。卒業式が終わった後日…

働く世帯の悩みは社会構造が原因かもしれない〜中野円佳『なぜ共働きも専業もしんどいのか 主婦がいないと回らない構造』*読書リレー(163)*〜

前回の記事で、日本の社会問題、特に女性の社会進出について書きましたが、非常にタイムリーなタイミングでこの本が出たので思わず即ポチ。一気に読んでしまいました。 なぜ共働きも専業もしんどいのか 主婦がいないと回らない構造 (PHP新書) 作者: 中野円佳…

最後の授業で、日本の社会問題について考える

MBA

今日は私にとって最後の授業でした。「私にとって」というのは、どの選択科目を履修しているかによって終わるタイミングが変わるためで、早い人だと1ヶ月前に終わっている人もいます。 兎にも角にも、これで終わりです。必須科目15、選択科目12の合計27コマ…

シンガポールでMBA留学するメリット

MBA

近年シンガポールのMBAプログラムを希望する日本人が増えているようです。シンガポールには、シンガポールの大学がMBAプログラムを有しているのはもちろんのこと、INSEADのようなもともと欧州にあるような学校がシンガポールにキャンパスを有している場合も…

一年制MBAのメリット・デメリット

MBA

6月も半ばに差し掛かってきて、授業の残すところあと少しわずかとなってきました。卒業する前に、なんならこのINSEADに在籍している間に、MBAとキャリアに関する情報も発信できればなと思います。 MBA特に海外フルタイムにおいては、2年制のものと1年制のも…

ブルー・オーシャン戦略とINSEAD

ブルー・オーシャン戦略。ビジネスに携わる方なら一度は耳にしたことがあるかもしれません。肌感覚では、INSEADよりも、ブルー・オーシャンなら聞いたことがあるという方のほうが多いような気もします笑 このブルー・オーシャン戦略、現在INSEADに在籍するW…

武田薬品のトランスフォーメーション

headlines.yahoo.co.jp 2015年にトランスフォーメーションに踏み切った武田製薬の今を取り上げる記事です。そこでは、CEOに外部から外国人を招聘し、トップダウンの大号令のもとでグローバル化を図った武田製薬が、仏大手のファイザーを買収するなどのM&A戦…

INSEADと旅行

MBA

しばらく中国語のネタが続いたので、INSEADに戻して見たいと思います。題して、旅行について。 INSEADは三つのキャンパスを持ち、いずれロケーションが異なることから、様々な学生が集まってきます。そしてINSEADを特徴付けているのが、学生のモビリティの異…

中国語の単語は難しければ難しいほど日本語と同じ意味になる

今回は中国語の単語と熟語について。日本人から見た中国語の単語と熟語の特徴について説明したいと思います。 前回の記事で、中国語の漢字はほとんど日本語と同じと説明しました。これは簡体字も含めると、実に95%近くの漢字が同じということになります。 da…

「的」にまつわる、中国語と日本語の共通点

今日は日本人が中国語を勉強する上で重要な「的」について説明したいと思います。この「的」という言葉、中国語を知らない方でも少しは見聞きしたことがあるのではないでしょうか? 簡単に言えば、この「的」というのは、日本語で言うところの「〜の」という…

日本人流解読法で簡体字の9割は解読できる

前回様々な事例を使って、中国語で使われている漢字はほとんどが日本語で使われる漢字と同じと言うことを説明しました。半分が日本語と同じと言うことで、それだけで中国語に親近感がわきませんか?今回は、残りの45%である「簡体字」について説明したいと思…

中国語の漢字の95%は日本語と同じ

ということで、今回は中国語に一切関与したことがない人、もしくはどこかで中国語を見たことはあるけど全く知らないという人のために、「中国語と日本語が似ている」という天にフォーカスを当てて説明していきたいと思います。 皆様ご存知の通り、中国語は漢…