だじりブログ

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『弱いつながり 検索ワードを探す旅』と外出自粛

 

弱いつながり 検索ワードを探す旅 (幻冬舎文庫)

弱いつながり 検索ワードを探す旅 (幻冬舎文庫)

  • 作者:東 浩紀
  • 発売日: 2016/08/05
  • メディア: 文庫
 

 

 統計的な最適とか考えないで偶然に身を曝せ

 

人間は環境に規定される。私たちが思いつくこと、考えること、欲望することは、たいてい環境によって与えられるという否定したいができない現実がある。インターネットの成熟で、人それぞれのパラメーターに適した商品が的確なタイミングで投入される。人々はただそれを自分が欲したかのように与えられる。気がつけば、グーグルの予測検索で満たされた情報を仕入れ、購買行動はアマゾンのおすすめ商品に満たされる。

 
 

 

環境を意図的に変えることです。環境を変え、考えること、思いつくこと、欲望することそのものが変わる可能性に賭けること。自分が置かれた環境を、自分の意志で壊し、変えていくこと。自分と環境の一致を自ら壊していくこと。グーグルが与えた検索ワードを意図的に裏切ること。  環境が求める自分のすがたに、定期的にノイズを忍び込ませること。

 

 

気がつけば、家にこもってネットで全てが型つく時代になってしまった。検索をかければ、自分が気に入ったものが手に入る。でもそれだけでは、自分が知っている情報でしか動くことができない。最適化も良いが、それだけだと何が何だか分からなくなってしまう。外に出て、偶然に身をまかせること、あたらな発見を経て新しい欲望を生み出すこと、それが大事なんじゃないかというのがこの本のメッセージ。

 

今のご時世きついけど、家にこもるのが続くと何だか滅入ってしまう。多分この本で書いてあることが原因なのかもしれない。