だじりブログ

日々の読書から広がる考察

読書リレー(51) 都民オススメー池田利道「23区大逆転」

東京に住んだことがあるかたなら、必ず興味を持つ内容だと思います。

 

 

最新のデータをもとに、東京都23区の最新状況と今後の展望について簡単にまとめてあります。とてもデータが豊富に紹介されており、またある部分ではランキング形式になっているため、読み進めていくのが非常に面白いです。一度でも東京に住んだことがある方なら、「ああ、なるほど!」と思う点がいくつかあると思います。

 

個人的に面白かったのが、「東京の各区の転出・転入は、地方から/地方へというわけではなく、近接する区から区へと移動するタイプの方が多い」という点です。なぜそんなことをするのでしょうか?なぜなら、23区にはそれぞれが特徴があり、身寄りのない地方出身者が、それぞれのライフステージに合わせて区間のいわゆる「プチ移動」を行う傾向が出てきているためと説明しています。

 

実際に私もそうでした。私は学生時代、アジアらしい雑多な感じとエネルギッシュな街並みに憧れて、杉並区に住んでいました。しかし仕事を始めるとなるとさすがにやかましくなって来る笑。羽田空港にも近く、比較的落ち着いた街である品川区に引っ越しました。それでも世帯を持つと、またまたかわって文京区と、かれこれ転々としてきました。

 

23区は、というより区内のそれぞれの街は独自のエコシステムを営んでいて、意外なほど多様性に富んでいます。また、それぞれの年がアイデンティティを持っているので、ある地域に住むことの「目的」がはっきりしてきているのかなと考えてしまうわけです。

 

この本でも紹介されていましたが、中野区はクリーニング店が区内で一番多いのだそうです。その理由として「単身者が多い」としていますが、おそらくクリーニング店が多いから、単身者が増えたという順番ではなく、単身者が増えたから、クリーニング需要が増え、それがまた単身者を呼ぶこととなったということになるのでしょう。

 

東京に一度でも住んだことがある人なら、きっと興味深く読めるのではないでしょうか?様々な項目でのランキングも乗っているので、自分が住むまちを見てみて、一喜一憂するのもこの本の楽しみかと思います笑