電子書籍の罠とは?

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という面白い記事があったのでシェアしておきます。電子書籍愛好家である私にとってはまさしくカウンターな記事な訳ですが、電子書籍の落とし穴として、この記事では以下の三点を取り上げています。

 

①あくまで使用権であるため、今後使用できなくなるリスク

・これは巷でも言われていますが、あくまでも購入するのはライセンスであり、本という物質そのものではないということです。このため、電子書籍の提供元であるサイトが閉鎖された場合には、これら書籍は読めなくなるというリスクが存在しています。

 

②読み回し、貸し借りができないリスク

・これはリスクというよりかは、単純な電子書籍のデメリットと言えるでしょう。紙の本ですと貸し借りできるのが魅力なのですが、電子書籍においてはあくまでもデータですので、そうした利用権の貸与はできず、それをするならば購入しなければならないというものです。

 

③譲渡できないリスク

・最後に、譲渡できないリスクが挙げられます。これは特に親から子に、友人から友人に本を譲れないというもので、せっかく親が蓄積してきたものを継承できないという問題が存在しているといいます。

 

しかし、これらは本当にリスクなのでしょうか?と疑問を持たざるを得ません。なぜならこれらのリスクは、現在においてはきちんと対処が可能だからです。

 

まず一つ目について、書籍が読めなくなるというリスクですが、これは確かにあるかもしれません。ですが、電子書籍のサイトが閉鎖される際には何らかのキャッシュバックがあるわけですし、そこまで悲観的に見なくても良いのかなと思ってしまいます。

 

何よりも、ライセンスと言う権利を買うからこそのメリットが生まれると思います。電子書籍の場合、紙媒体の書籍よりも安価な値段で「本を読む権利」を得られるわけですから、参入コストが安くすみます。これはどう言うことかと言うと、何か物事に取り組むときに、一番最初に発生するコストのことです。紙媒体の場合、全てを読むにしても、最初の第1章を読むにしても、自分の部屋で読むことを考えた場合には、必ず本一冊の値段を支払わなければなりません。このため、自分が興味があったのが1冊のうちの一部分であるにも関わらず、その本全ての料金を支払わなければならないのです。この点電子書籍は、そうした初期費用が安く済むので、ある意味で「損切り」がしやすくなります。

 

2点目について、貸し借りができないとありますが、そもそも本って貸し借りするものでしょうか?という意見の持ち主です。本を読むんだったら、貸すんじゃなくて買わせるべきだと思うのです。人によって読書の方法は千差万別であり、中にはマーカーを引かないと読めないと言う人もいると思います。そうしたスタイルが異なる人に対して、自分の本を分け与えると言うのは、その人の読書体験を制約することに他なりません。この点で私は図書館から本を借りると言う行為がどうしても苦手だったのですが、私のように貸し借りを考えない人からすると、このデメリットは成立しなくなります。

 

最後に譲渡について。そもそも本を譲渡されて嬉しい人なんているんでしょうか?この記事にもある通り、もし3000冊が手に入るとしたら、それはそれで管理が大変です。本はただでさえかさばって重いですし、自分が必要かどうかもわからないものにスペースや費用を割くのは良いとは言えません。

 

これらを考えると、電子書籍万歳と思ってしまうのは私だけなのでしょうか?これからもカウンターな意見にまけず、電子書籍を使い倒し続けたいと思います。

 

では、では