MBA’19J Launch Week⑥ チームビルディングで組織論を考える

今日はLaunch Weekの活動の一つとして、チームビルディングが1日中行われました。チームビルディングといっても、教室の中で行うものではなく、文字通り「手足を使った」ものでした。

 

それが、木材を用いた病院敷地内の屋外遊具の作成です。

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*まだ完成していません。

 

てっきりチームビルディングといえば、グループ内でゲームや何か活動に取り組み、お互いのバックグラウンドについて理解を進めていくものと想像していたのですが、INSEADで準備されていたチームビルディングは私の想像をはるかに超え、日曜大工を通り越したガチ大工となっていました。

 

表向きは、「地域への貢献」ということで、フォンテーヌブロー近辺の病院で、入院する子供のための遊具を作成するというものでしたが、実際のところは、軍隊出身のインストラクターの指導のもと、チームに分かれた建築活動となっていました。

 

今までオフィス街でダークスーツに身をまとい、もしくはハイヒールで闊歩していた人が、木材にペンキを塗り…

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電動ドライバーで木材を固定し…

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穴を掘り木材を切りフェンスを作り…

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と、今振り返るとこのギャップに笑ってしまうほど面白い1日でした。

 

とは言いながらも、インストラクターの指導は非常に親切かつ丁寧で、工具の作り方や建設の進め方など、非常に効率的に指導をしてもらった印象です。おかげで全くの初心者である学生も非常に効率的に作業を進めることができたと思っています。

 

一つ印象的だったのが、この作業を単なる作業に終わらせず、チーム・組織を考える場として活用しようとしている意識が強く観られた点です。学生はまず、作業に入る前に、自分はチームの中でどのように貢献したいかという「Personal development goal」を設定、他メンバーと共有します(例えば、チームメンバーの意見を2つ以上聞く、いつも受け身にならず、意見をいの一番に伝える、等)。そのあと、定期的に作業を中断し、そのPersonal development goalの進捗度はどうか、チームメンバー間で振り返りさせます。個人的にはこの後者の時間が非常に有益で、自分がどれだけ目標を意識してできているのか、できなかった場合どのように修正していくべきなのかという点について相互にアドバイスをすることができたからです。これのおかげで、コミュニケーションスキルの面で少し参考になるtipsを得ることができた気がします。

 

そして作業終了後、ビールを片手にWrap up。教授も一緒にアルコールを摂取して振り返りを行うというのはヨーロッパの学校ならではの雰囲気笑。ここで感じたのは、このチームビルディングというのは、それぞれのメンバーの「チームへの接し方」を真に表す機会だったのかなと感じました。なぜならば、ここに集いし学生は、それぞれロケーション・職種の上でいずれもトップをひた走り続けてきたビジネスエリートなわけで、誰もが何かしらの強みを持っています。このため、ビジネスに関する作業をグループで行う場合、どうしてもその強みに引っ張られ、各個人が何らかのポジションを取ってしまいがちになります。

 

しかしながら、土木作業に関してはいずれの学生もズブの素人なわけで、ある意味で「公平」な環境になるわけです。そこで出てくる行動パターンというのが、自分ひいてはチームメンバーの、真の「チームへの接し方」を表しているのではないのかな、と思いました。

 

よく、「ビジネスで仕事をしているよりも、一緒にバカやっている人の方が仲良くなる」と言われていますが、これはまさに上記の状況と似ているのではないのかなと思います。すなわち、ポジションや過去のバックグラウンドにとらわれない状況だからこそ、素の自分を自然にさらけ出すことができる。そういうことなのかなと一人で納得してしまいました。

 

夜は中国人学生の一人が誕生日だということでその誕生日パーティに参加。気がつけば中国人グループとつるんでしまっている笑。

 

では、では