INSEADと旅行

しばらく中国語のネタが続いたので、INSEADに戻して見たいと思います。題して、旅行について。

 

INSEADは三つのキャンパスを持ち、いずれロケーションが異なることから、様々な学生が集まってきます。そしてINSEADを特徴付けているのが、学生のモビリティの異常なまでの高さです。これが如実に現れるのが旅行です。

 

INSEADの学生はとにかく旅行が好き。もちろん個人差はありますが全体的には間違いなく旅行好きの人々が集まっていると言えるでしょう。グループワークや課題で忙しいにも関わらず、週末になると大抵誰かがどこかの国に行っていて、それをSNSに上げている。それが引き金となって、「私も行きたい!俺も!」というムーブメントを作り出し、次の週にはまた別の人が同じ場所に行っていたりする…。そんなことが日常茶飯事的に発生しています。

 

そうして周囲がアクティブに動くのを目の当たりにし、他の学生も同じように旅へと駆り出されます。私自身、あまり旅行はいいかなと思っていたのですが、あまりにもクラスメートが旅行に行く姿を見て、「これではもったいない!」と思い、色々と旅行に出たものです。

 

INSEADは10ヶ月のプログラムですが、キャンパス含め、私がこの10ヶ月間で行った場所をリストアップして見ます。

 

フランス(パリ・フォンテーヌブロー・ボルドー・ノルマンディー)

イギリス(ロンドン)

ドイツ(ベルリン・ケルン)

デンマークコペンハーゲン

ベルギー(ブリュッセル

スペイン(バルセロナ

クロアチア

オーストリア(ウイーン)

シンガポール

マレーシア(ジョホールバル

インドネシアジャカルタ・バリ)

アメリカ(サンフランシスコ・シリコンバレー

 

キャンパスを除き10カ国。1ヶ月平均で1ヶ国新しい場所に行っている計算になります。

 

ちなみにこの数字、周囲を見るとこれでも少ないほうです。ヨーロッパでも、私が知っている限りでポルトガルアイルランド・オランダ・ハンガリールーマニアノルウェーアイスランド等。アジアでも、ミャンマーカンボジア・タイ・オーストラリア・フィリピン・UAEレバノンイスラエル・トルコ・インド・ヨルダン等。多い人だと20ヶ国以上巡っているのではないでしょうか。

 

ちなみに、アメリカとスペインを除き、これらすべての国に娘(現在1歳近く)を帯同させて、家族で旅行に出かけています。特になんとも思っていなかったのですが、日本人にこれを説明すると相当な驚きをもって聞いてくれます。あれ、なんでだろうと思っていたところ、以下の記事を見つけ、「ああ、日本の感覚だと子育てしたら海外出るの難しいんだな」と改めて感じてしまいました。

 

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190606-00010002-huffpost-soci

 

人間というものはまさしく習慣の生き物で、私も知らず知らずの間に「たとえ忙しくとも子供と一緒に海外に旅行する」というのが当たり前の日常になってきてしまったわけです。そうした意味では、INSEADのこの環境は子育てや家族という概念におけるリミッタを外してくれたのかなとも思っています。たとえ治安が悪くても、住環境が悪くても、気をつけるポイントさえ気をつければ楽しく旅行ができるとわかったのはこれらの旅路を通じてです。こうした点からも、子育て・家族に違った観点を与えることができたのも、このINSEADを通じての学びだったと言えるかもしれません。

 

では、では