MBA’19J Launch Week②
Launch Weekと言われるオリエンテーションの2日目。1日目のビザやロッカーなど学生生活の周りのものが中心でしたが、それとは異なりかなりオリエンテーション色の強い1日となりました。
まずDeanとMBA Programme DirectorによるAcademic Kick Off。INSEADの歴史であったりINSEADの特徴についての説明を受けることで、これから過ごす1年が具体的にどのようになるのかをイメージするような会でした。途中INSEADの設立に触れた時、戦争が絶えなかったヨーロッパにおいて、ビジネスこそが国境を超えたコミュニケーションの場を作り出すという信念のもと作り出されたのがINSEADだそう。このため、早くから学生に多様性を持たせて、学生同士の交流を重視するポリシーがあったと言います。"Bridge Cultural Gap"という表現をDeanがしていましたが、まさにその言葉の通り、現在では60を超える国籍を有する、「例外的な」多様性を生み出しています。
個人的にはこのポリシーは本当に共感するところです。私は学生時代に台湾で国際交流団体を行なっていましたが、その際は本当に日本ー台湾間の微妙な外交関係に影響され、十分なサポートを得られないまま交流イベントを開催せざるを得ないという事態に陥っていました。今では少しずつ状況は改善されていると言いますが、少なくとも政治的な関係性が我々の行動を拘束する、初めての経験でした。
しかしビジネスとなると、そうした障壁を超えることが容易にできるということがわかったのが、以前の会社での経験です。ビジネスではそんな国籍などは関係なく、いかに我々が提供する商品がその人にとってメリットがあるかというモノサシで見られているために、国をまたぐということの障壁が非常に低くなります。そうした自体を目の当たりにし、やはりビジネスというのはそうした機能も持っていると薄々感じていました。
そんなビジネスの側面に着目し、ポリシーにしているというのがINSEADなのかもしれません。この話を聞いた時に、本当にここで1年を過ごすことを決断してよかったなと思いました。
終了後、テラスでインド系オーストラリア人と昼食。ファイナンス系バックグラウンドを持つ彼は、「オーストラリアではビジネスチャンスがほとんどないから、ロンドンで挑戦して見たい」という動機のもとINSEADに入学したのだそうです。ヨーロッパキャンパスからスタートする人は、(中国や日本といった)東アジア系を除き、本当にヨーロッパで職を探しているというモチベーションを持っているケースが多いです。
昼はThe Year AheadとPLDPのセッション。再三強調されるのは、「このプログラムでは限られた時間の中で本当に多くの選択肢に迫られる、その時に重要なのが自分が何に優先順位を持っていて、何がしたいのかだ」という点。まだスタートしていないが本当にIntensiveなんだなと改めて痛感。
終了後、学校主催のBBQパーティに参加。BBQといっても自分で肉を焼くという形ではなく、ヨーロッパらしく屋外でケータリングの食事が用意されて、INSEADキャンパス内にあるテラスで学生同士食事を楽しむという会でした。またここでも新しい学生と知り合うことができ、大いに刺激を得ることができました。
辺りも暗くなり始めてきたところで、中国系オーストラリア人学生とベトナム人学生、香港人学生によるアジア談義になってしまいました。ビジネスの外でもそれぞれがやはり確固たる自分の意見を持っていて、彼らの意見を聞くのは本当に面白い。結局22時まで話して終了。そういえば今年の中国人は3分の2が女性なのだそう。これは全体平均(33%)と比べても相当に多い数字。一方で日本は平均以下の比率です…日本の女性の皆さん、応援しています。笑
中国人学生の一人にどうしてそんなに多いのかと聞くと、①出産・結婚というライフイベントがあっても、仕事を続けるというキャリア観があるため、進学も厭わない点、②家族のサポートを受けやすい(中国では祖父母が子育てに関与するのは一般的だそう)ということだそうです。現に私が知り合った中国人学生(女性)も、10ヶ月の子供を上海に置いてフランスに来ていると言います。日本では女性の社会参画だと声高々に叫ばれていますが、こうした中国の事例を聞くと、日本も文化的な観点からまだまだ先は流そうだなと痛感してしまいました。
では、では