MBA’19J Launch Week④

土曜日の今日は、私が所属するセクションを除いて、全ての学生がセッションがあったのですが、私のセクションはなぜか1日休みのスケジュールとなっていました。これから来週の金曜まで、6日連続でがっつりとプログラムが組まれているので、しっかりと休んでおく必要がありますが、こんなIntensiveなところもまたINSEADらしいところ。

 

とはいいながらも、授業は始まっていませんが早速Assignmentの嵐で、英文履歴書の作成や、課題の読み込みなどで、あっという間に1日が終わってしまいました。こんなペースで果たしてついていけるのか…。

 

英文履歴書(CV)ですが、CDCいわゆるキャリア支援室が、英文履歴書を今のうちに作ろうという働きかけを積極的に行っており、様々なサポートを提供してくれています。例えばオンライン上での英文履歴書の添削をしてくれるサイトを提供してくれたり、Webinarでどのように英文履歴書を書いていくべきなのかをレクチャーしたり、学生どうして英文履歴書の推敲を行うセッションを設けたり、またまたそれでも足りない学生には1on1での添削に対応したりと、まさに至れり尽くせり。MBAのアプリケーションの時点で全ての学生がCVを書いてはいるのですが、こうしたサポート受ける中で、自分の英文履歴書のさらなるブラッシュアップをはかることができ、個人的には大変助かっています。

 

昼からは、学校の施設であるジムへ。ここはどの学校も同じだと思いますが、MBA学生のみならずパートナーも無料で使用することができます。設備も日本のそれと大差なく、カラダづくりに労苦を厭わない学生が大挙して訪れます。やはり、カラダづくりは各国のビジネスエリートに共通する点なのか、非常に多くの学生がジムを利用している印象です。私も中国からジムには通っていたのでここでも定期的に行っているのですが、すでにジムで知り合った学生もいて、つながりができつつあるのを感じます。笑

 

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では、では

MBA’19J Launch Week③

Launch Weekの3日目はさらにフォーマルかつ一歩進んだ1日になりました。午前中はSafety Campaignというプレゼンテーション。飲酒運転やドラッグなどの注意喚起の説明がありました。フランスでは飲酒運転は違法ではありますが習慣化してしまっているところがあり、事故率が非常に高いのだとか。INSEADでもそうしたことが起きないよう、注意喚起を進めているのだそうです。プレゼンテータも皮肉を込めて、「INSEADは通称、"INSanely Eat And Drink"と言っているぐらいでした笑

 

そして、初めてのグループワークとして「注意喚起のポスター作り」が課されました。優勝チームには賞金(200ユーロ!)が出されるということで、各自やる気満々。我々のチームも闘志に燃えておりました。

 

ここでINSEADのグループについて紹介します。INSEADでは、P1とP2というコア科目の履修の際に、セクションという日本で言うところの学級に分けられます。この学級はだいたい70人ぐらいであり、それで基本的に授業を進めていきます。

 

セクションは、そこからさらにグループに分けられ、各授業ごとに課されるグループワークを、このグループメンバーと共に行なっていかなければなりません。このグループも、職種・ナショナリティがバランスよく配置されており、多様性を維持できるようになっています。

 

と言うことで、我がグループメンバーは、以下の組み合わせになりました。

ザンビア人(同級生では唯一!):カナダで戦略コンサル会社に勤務

・スペイン系アメリカ人:起業家@アメリ

・トルコ系オーストリア人:ドイツで金融系会社に勤務

・イギリス人:設計会社でエンジニアとして勤務

 

それぞれがバラエティに富んでいて、本当にINSEADらしさを感じるグループです。と同時に今まで接したことのない職種・国籍の人がずらりとそろい踏みしているので、何がどうなるのやら全く想像ができません笑

 

今日のグループワークも、それぞれが少し出方を伺うと言うか、少し遠慮しがちな傾向を受けました。Assingment自体は比較的早く終わりましたが、個人的には今後少し不安が残る初日だったかな?と思っています。

 

昼は我がグループメンバーの一人のトルコ系オーストリア人と、たまたま同席したチューリッヒ在住のスイス人学生、ウクライナ人学生とランチ。キャリアに関する話を行なっていました。

 

面白かったのが、大学時代の勉強したこととキャリアの関連性について話した時です。私は今の職種と大学時代に学んだことが全く異なると話したところ、二人からかなり驚きの回答が来ました。曰く、ドイツ語系の国では、学部時代・大学院時代に何を専攻したのかは、キャリアに決定的な影響を与えるようです。このため、転職の度に修士を取ると言うケースも多いらしく、実際トルコ系オーストリア人も、最初はコンピューターサイエンスの専攻だったのですが、オンラインの大学院に入り直して財務を勉強し、金融系にキャリアシフトしたようです。こうしたキャリア観は日本とは少し異なるところがあり、どちらが良いと言うような議論にはなりませんでしたが、比較してみると面白いです。

 

 

昼は、カウンセリングサービスのオリエンテーションとCareer Development Centreの説明がありました。カウンセリングサービスについては、INSEADという短期集中、濃密な一年の中で、多くの学生が様々な悩みを抱えるらしく、多くの学生がカウンセリングの門を叩くのだそう。確かに、このフォンテーヌブローという小さな村で、70近くの異なる国籍の人と否が応でも話をしなければならないというのはかなりタフなことだなとつくづく思い始めているこの頃、カウンセリングのデータをみるとどうしても納得してしまいました。

 

ちなみに、カウンセリングで一番多い悩みは、「Relationship」すなわちパートナーとの関係、男女関係なのだそうです。INSEADMBAは、Marriage But Availableと別称がある通り、かなり男女間の関係が乱れるそうです。そりゃあ、こんないい歳した世界中のエリートが300人も集まって、密接な時間を過ごしたら、恋の一つや二つでも起きるでしょうに、と感じつつある今日この頃です。隣に座っていたペルー人学生は「俺はパートナーを探しに来た」と真顔で言っているほど。

 

休憩時間中に、中国系アメリカ人学生、インドネシア人学生、シンガポール人学生、ベトナム人学生と、東南アジア談義。なぜかアジア人学生は吸い寄せられるように集まってくることがわかりました笑

 

そして、今日の目玉はWelcome Ceremony。INSEADの卒業生であるCaixa Bank CEOのGonzalo Gortázar Rotaecheがスピーチを行いました。ちなみにシンガポールは別の人がスピーチを行ったのだそう。

 

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彼のスピーチの要点をまとめると、Learn from peers, Learn from mistakes, don't waste your talentにまとめられるのかなと思います。彼自身の大学生活を振り返り、学びが多かったのは「Peers」と「Mistakes」だったとしています。そして、Mistakesについては、この一年は大いなるTrial and Errorの場だと、自分で失敗したと気づかない時もあるかもしれないが、しっかりとアンテナは貼っておくこと、ということを述べていました。

 

ただ個人的に印象に残ったのが、「MBA is the best year of my life」と言っていたくだり。なんでもないこのセリフに何人かの学生が笑っていたのです。それもそのはず、実は前日のThe Year Aheadの時に、「MBA卒業して20年後に、どういう風にMBAを振り返りたいか」という問いに対するディスカッションを行った時です。ある学生が「I hope I would look back MBA is the best year of my life」と言ったところ、他の学生が「そんなんじゃ人生つまらない。MBA卒業後ももっと楽しいことが起きないと」と反論し、議論を巻き起こしました。個人的には後者の考えの方が強い、すなわち、MBAは一つの折り返し地点として、ここから右肩上がりになっていくぐらいの気概でいたので、このGonzaloのスピーチを聞いた時、少しその議論を思い出してしまいました。もちろんGonzaloはそういう意図は全くなしにこの言葉を発したのだと思いますが笑

 

終了後、カクテルパーティと称されるネットワーキングセッションが開催され、学生がカフェテリアに集まり立食パーティを楽しみました。私は中国で食品貿易会社を立ち上げたサモア系オランダ人学生と、中国のビジネス環境についてずっと話していました。彼曰く、中国は単純に市場のポテンシャルを見込み、事前になんの情報もなく現地に飛び込んだらしく、中国語も現地に到着してから一から勉強したのだそうです。全くヨーロッパ人は危なっかしいことするの大好きだなと思いながらも、そうした危なっかしいところをしっかりと勉強でカバーするところもまた尊敬してしまうところです。

 

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終了後、カクテルパーティで出された食事では全く足りないということで、中華料理屋にて二次会を実施。マレーシア人と香港人と、マレーシア経済とアジアの鉄鋼業界について議論。マレーシアはまだ比較的華僑の影響力は低く、バランスはまだ取れているのだそう。しかし地下鉄が敷設されているのが首都クアラルンプールにとどまっているという点からも分かる通り、中国の地方都市と比べても発展は全然遅れているというのが結論でした。そして石油と製造業に経済が依存しているが、後者は外資系の工場に依存しているため、そこからどのようにして脱却するかがこれからの課題だと力説していました。インドネシアに比べて規模で劣るマレーシアですが、ローカリゼーションができるのか、固有の価値を出していくことができるのか、今後がきになるところでした。

 

 

では、では

 

MBA’19J Launch Week②

Launch Weekと言われるオリエンテーションの2日目。1日目のビザやロッカーなど学生生活の周りのものが中心でしたが、それとは異なりかなりオリエンテーション色の強い1日となりました。

 

まずDeanとMBA Programme DirectorによるAcademic Kick Off。INSEADの歴史であったりINSEADの特徴についての説明を受けることで、これから過ごす1年が具体的にどのようになるのかをイメージするような会でした。途中INSEADの設立に触れた時、戦争が絶えなかったヨーロッパにおいて、ビジネスこそが国境を超えたコミュニケーションの場を作り出すという信念のもと作り出されたのがINSEADだそう。このため、早くから学生に多様性を持たせて、学生同士の交流を重視するポリシーがあったと言います。"Bridge Cultural Gap"という表現をDeanがしていましたが、まさにその言葉の通り、現在では60を超える国籍を有する、「例外的な」多様性を生み出しています。

 

個人的にはこのポリシーは本当に共感するところです。私は学生時代に台湾で国際交流団体を行なっていましたが、その際は本当に日本ー台湾間の微妙な外交関係に影響され、十分なサポートを得られないまま交流イベントを開催せざるを得ないという事態に陥っていました。今では少しずつ状況は改善されていると言いますが、少なくとも政治的な関係性が我々の行動を拘束する、初めての経験でした。

 

しかしビジネスとなると、そうした障壁を超えることが容易にできるということがわかったのが、以前の会社での経験です。ビジネスではそんな国籍などは関係なく、いかに我々が提供する商品がその人にとってメリットがあるかというモノサシで見られているために、国をまたぐということの障壁が非常に低くなります。そうした自体を目の当たりにし、やはりビジネスというのはそうした機能も持っていると薄々感じていました。

 

そんなビジネスの側面に着目し、ポリシーにしているというのがINSEADなのかもしれません。この話を聞いた時に、本当にここで1年を過ごすことを決断してよかったなと思いました。

 

終了後、テラスでインド系オーストラリア人と昼食。ファイナンス系バックグラウンドを持つ彼は、「オーストラリアではビジネスチャンスがほとんどないから、ロンドンで挑戦して見たい」という動機のもとINSEADに入学したのだそうです。ヨーロッパキャンパスからスタートする人は、(中国や日本といった)東アジア系を除き、本当にヨーロッパで職を探しているというモチベーションを持っているケースが多いです。

 

昼はThe Year AheadとPLDPのセッション。再三強調されるのは、「このプログラムでは限られた時間の中で本当に多くの選択肢に迫られる、その時に重要なのが自分が何に優先順位を持っていて、何がしたいのかだ」という点。まだスタートしていないが本当にIntensiveなんだなと改めて痛感。

 

終了後、学校主催のBBQパーティに参加。BBQといっても自分で肉を焼くという形ではなく、ヨーロッパらしく屋外でケータリングの食事が用意されて、INSEADキャンパス内にあるテラスで学生同士食事を楽しむという会でした。またここでも新しい学生と知り合うことができ、大いに刺激を得ることができました。

 

辺りも暗くなり始めてきたところで、中国系オーストラリア人学生とベトナム人学生、香港人学生によるアジア談義になってしまいました。ビジネスの外でもそれぞれがやはり確固たる自分の意見を持っていて、彼らの意見を聞くのは本当に面白い。結局22時まで話して終了。そういえば今年の中国人は3分の2が女性なのだそう。これは全体平均(33%)と比べても相当に多い数字。一方で日本は平均以下の比率です…日本の女性の皆さん、応援しています。笑

 

中国人学生の一人にどうしてそんなに多いのかと聞くと、①出産・結婚というライフイベントがあっても、仕事を続けるというキャリア観があるため、進学も厭わない点、②家族のサポートを受けやすい(中国では祖父母が子育てに関与するのは一般的だそう)ということだそうです。現に私が知り合った中国人学生(女性)も、10ヶ月の子供を上海に置いてフランスに来ていると言います。日本では女性の社会参画だと声高々に叫ばれていますが、こうした中国の事例を聞くと、日本も文化的な観点からまだまだ先は流そうだなと痛感してしまいました。

 

では、では

Our First Day

いよいよ始まりました。INSEAD19Jのスタートです。と言っても今日は特別に何か授業が始まったわけではなく、IDカードの受け取りだったり、ビザに関する説明だったりと、アドミ関連の話で1日が終わりました。ただ、クラスメートにあったり、学校の設備を見学したりなどしていたらあっという間に1日が過ぎていきました。

 

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本当に、ここでのコミュニケーションというのは自分も経験したことのないほどの多様性で、まだまだ自分のスタイルを構築中です。これからどういう風になるのやら…。

 

夜は日本人学生とフォンテーヌブロー城の裏庭と言われる場所でゆっくりと食事。皆飲み物食べ物を持ち寄ってゆっくりと語り合いました。こういうこともできるのもMBAならではなのかもしれません

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では、では

クラスメートがオープンになったところで、多様性下でのコミュニケーションについて考えてみる

INSEADでは、5つある学期(これを我々はピリオドと呼び、P1、P2のように表記します)のうち、P1とP2は必修科目となっています。そしてこの学期では、メンバーが固定された「クラス」に基づいて授業が行われます。1グループあたりの人数や例年70名で、国籍・年齢・職歴など、うまくバランスのとれた構成となっています。

 

そのクラスがいよいよ公開となりました。といっても公開されたのはだいぶ前の話であるらしく、私はだいぶ遅れをとってその情報を見ることができました。このデジタルデバイド感は否めません笑

 

簡単にクラスを紹介すると、構成員は76名。平均年齢は28.7歳で、最年少は25歳、最年長は33歳と多岐にわたっています。国籍もバラバラであり、最大派閥のインド・アメリカが各9名ずつとなっています。そのほかマイナーどころでは、ザンビア・エジプト・スロヴェニアアルメニアカメルーン・タイ・ベトナムウクライナ・ペルー(各1名ずつ)などなど、非常に多岐にわたっています。職歴もこれもまた多様で、マーケティングからエンジニア、コンサルに会計士、さらには空軍のパイロット(!)など、本当にここはどこだと思うくらいの多様性です。

 

とまあ、MBA受験の時から自分が重視してきた「学生の多様性」という点を、今まさにリアリティを持って経験することになるのですが、いざこうした多様性を目の当たりにすると、どのようにコミュニケーションを取るべきなのか如何とも想像し難いところがあります。

 

少なくとも現状わかっているのは、人はそれぞれ自分の得意なコミュニケーションスタイルがあって、それに基づいて人と接していたということです。例えば私の場合、「中国語ができる日本人」というある種特殊なバックグラウンドを駆使して、「実は中国語が喋れて」というところを掴みにすることでアイスブレーキングをしていました。

 

しかし、このスタイルも、INSEADの多様性の前では有効にはなり得ません。私のように第三外国語ができる学生はごまんといますし、ずっと同じ国で働いていたという人を探すのが難しいほど、学生のロケーションも多様性に富んでいます。そんな中で、私のようなバックグラウンドは決して特殊でもなく、差別化できるほどのものでもありません。「中国語できるの?ふーん」というのがここの基準だということに痛感しました。

 

コミュニケーションというのは、コンテキストが必要になります。コンテキストとは話し手と受け手が共通して持っている知識であり、それに基づいて情報のやり取りを行なっていくわけです。時には、お互いがどういうコンテキストを持っているのかという確認作業を行うこともコミュニケーションの一つとして考えられますが、一つの社会にいる以上、ほとんど同じコンテキストを持っていると考えられます。普段生活していく上においてはこうしたコンテキストそのものを考えなくても良いわけです。

 

しかしMBAのコミュニティでは、「学びを得たい」「受験が大変だった笑」という点を除き、学生の間に共通するコンテキストはなんら存在しません。それぞれのバックグラウンドもバラバラ、MBAにきた目的もバラバラということで、共通項を見つけることが非常に困難なわけです。いわば、MBAのコミュニティというのは、人工的に作り出された究極的なローコンテキストの環境だと言えることができます。

 

ここでのコミュニケーションは、相当困難と言えるかもしれません。今まで無意識に自分が取り入れていたコンテキストに気づき、それを取り払い、ローコンテキストな環境でも耐えうる自分のスタイルを再構築する、という作業が必要になるわけです。ただ逆に言えば、ここでコミュニケーションを取れたら、逆にガラパゴス化したスーパーハイコンテキストな社会に身を置くことをしない限り、どこでも通用するコミュニケーション方法を会得できるかもしれない、ということになります。

 

正直大変なところもありますが、早速このコミュニティから学びを得ているということであり、やはり多様性は良いなと思うところでもあります。

 

ということで、こんなとんでも集団ですが、どんな授業になるのか、今から楽しみです。

 

では、では

Global Evening

すでにフォンテーヌブローにきてから二週間近く経ちました。今までは、バカンスのシーズンということもあり、街中にはフランスでも有名なフォンテーヌブロー城を見にくる観光客が多くを占めていましたが、私と同年代のINSEAD学生と思われる人が多くなってきました。SNSグループでもほとんどの人がここフォンテーヌブローに到着していることを連絡しており、いよいよプログラムのスタートを感じさせる雰囲気が出てき始めました。

 

そんな中、学生有志によるイベントが開催されるということで、早速行ってきました。その名も「Global Evening」各学生が自分のバックグラウンドの酒を持ち寄り、自己紹介がてら各国の酒を楽しむという、まさに多様性を誇るINSEADならではのイベントです。

 

場所はフォンテーヌブローのシャトーという、大きな一軒家で行われました。INSEADには寮はなく、学生は近くのアパートを借りたり、こうした一軒家を複数の学生でシェアするという形で住んでいます。この場所も、INSEADの学生が五人近く住むシェアハウスとなっており、その庭で行われました。

 

 

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最初はアルコールはなしで、各自おもむろに懇親を深めていくというスタイル。20時からアルコール解禁で、各国のアルコール度数の強いお酒を楽しみながら大いに盛り上がりました。私は日本を代表して日本酒を持参、多くの学生から好評をいただきました。

 

中には非常にレアなお酒もあり、ラトビアの柑橘系リキュールだったり、もはや国がわからない蒸留酒だったり、なんでもありの感じでした。しかし、中国の学生が持ってきた茅台酒に懐かしさを感じてしまったのはここだけの話…。

 

では、では

菅原洋平『すぐやる! 「行動力」を高める“科学的な”方法』〜読書リレー(160)〜

 

すぐやる! 「行動力」を高める“科学的な”方法

すぐやる! 「行動力」を高める“科学的な”方法

 

 

脳科学の観点から、人間の行動力についての知見をまとめている本です。ビジネスに限らず、デイリーの業務などで、どうしてもすぐに行動に移すことができないというタイプの人は多いようです。かくいう私のそのうちの一人で、考えがあってもなかなか行動に移すことができない、というのが典型でした。そうした身の回りの悩みに対し、科学的な観点から解決策を出そうとしているのがこの本です。著者は脳に障害を持つ人々に対するリハビリなどを行ってきた方で、そこで得られた知見を参考にしつつ、いくつかのトピックにまとめています。

 

この本を読んで印象的だったのが、人は結局のところ知覚から入ってくる情報を重視していること、という点です。どうしても気がそれてしまい、集中力が維持できないという人に対しては、そもそも集中力がそれてしまうような何かが視界にあるからであり、それを取り除くことが大事だというアプローチを取っています。また聴覚においても、自分の言葉で何かを発することによって、行動に移しやすくなるということもこの本では紹介されています。というのも、行動を司る脳の部位と、発話を司る脳の部位は同じであるため、発話ののちには行動しやすいということになるそうです。

 

かつて大前研一が、人間が変わるための3つの方法として、「1つ目は時間配分を変えること。2つ目は住む場所を変えること。3つ目は付き合う人を変えること。」と述べていますが、まさにこれらは言い得て妙で、結局のところ外部の環境に大きく左右されるというのが人間の性なのかもしれません。自分も、このMBAの環境下で思い切りトランジションを楽しみたいと思います。

 

もうすぐプログラムがスタートしますので、この本で読書リレーは一区切り。ただ、プログラムで読んだテキストや本で面白いものがあったら、ここでどんどん紹介して行きたいと思います。

 

では、では