P1 Party

ということで行ってきました、P1パーティーと称される謎の集まり。夜10:00にINSEADキャンパスからバスで出発し、森の中を走り続けること約30分。謎のシャトーに到着。

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入り口でチケットを購入し、中に入ると、屋敷のスペースと、

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屋外のスペース。

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ここにおそらく300人以上が集まり、お酒を飲み、音楽を楽しみました。ってただのクラブパーティじゃないですか、ええ、そうでした。

 

イメージ的には映画『The Great Gatsby』(2013)のパーティーシーンでしょうか。あれよりかは比較的おとなしいですが、私はさながらトビー・マグワイア演じるニックの如く、状況を観察し楽しむことに…。

 

本当に、勉強も真剣ならパーティも真剣。ここの学生のエネルギーの多さに改めて驚かされた1日でした。

 

では、では

 

MBA’19J Launch Week⑨

午前中はCareer Development Centerが主催する「Career Theme」という講義。MBAはビジネスリーダー養成学校ということで、INSEADは前回も記載した通りキャリア支援に非常に注力しており、その一環としてこの講義が上げられます。すでに英文履歴書(CV)の添削、キャリア支援室のオリエンテーションについてはこのブログでも取り上げましたが、今日は「Career Theme」と題して、キャリアを通じてなにをやっていきたいのかという点に焦点を当てて議論が行われました。

 

キャリアというと難しく聞こえますが、簡単にいえば、「なにをやりたいのか」「どうすれば良いのか」という二つの簡潔な問いに帰結させることができます。それらを追求していく上でキャリア支援室が様々なプラットフォームを提供しており、非常に参考になります。個人的にはキャリアは就活の時に考え抜いていたところもあり、「30にもなって、またキャリアのことについて考えないといけないのか…」なんて思っていたところもありましたが、今行うことで改めて発見もあり、興味深いところもあります。

 

一つの思考実験として今回の授業で取り上げられていたのが、10枚の写真です。この思考トレーニングは自分がキャリアで大事にしたいこと、熱意を持って取り組みたいことを表す写真を10枚用意し、それをグループに共有し、直感でどのような人かを想像する、というものです。ちなみに私は個人的に興味のあるアジアの写真、モビリティの写真、拡張(Augmented)の写真を中心に準備したら、Intellectual Challengeというフィードバックが帰ってきました。当たらずとも遠からずということで、間違ってはいないかと。

 

その後は「Learning at the Peak」ということで、再びどのようにすれば最高の学習環境を作れるかという議論を行いました。やはり環境が人を変えるのは当たり前ですが、その環境を作り出すのもまた人な訳で。高いコミットメントと貢献意識がなければ最良の環境は作れない、そんなことを感じさせてくれるディスカッションでした。

 

この後P1パーティと称してフォンテーヌブロー近郊のシャトーに繰り出します。開始時間が10:00、終了時間が午前2:00と、未だかつて遭遇したことないタイムスケジュールですが、どんな感じになるのかこれから体感しにいってきます…。

 

では、では

MBA’19J Launch Week⑧

今日は終日「Introduction to the General Management」という授業を受講。授業といっても、導入であり成績には影響しないもので、位置付けとしてはこれから始まる授業のシミュレーションというものでした。しかしながら、予習としてケースを二つ読み、それに関してグループでディスカッションを行い、それをセクションで発表し…と、いよいよMBAの授業っぽくなってきました笑

 

General Managementは、いってみればラインの管理職ということではなく、事業全体を見るようなポジションのことを指します。日本語で言うところの事業部長的な役割で、私は前職で日本と上海の職場でいずれもGeneral Managementに属する人々を目の当たりにしてきたので、比較的想像がしやすかったです。

 

また、ケースも面白かった。ヨーロッパのとある航空会社を取り上げ、その中で起きている問題についてとくものでした。日本でもJALのケースがアメリカのビジネススクールで取り上げられたりと、何かと注目がいくエアライン業界であり、私も個人的に非常に興味を持っていたので、とても楽しく授業を受けることができました。

 

改めて考えると、航空業界は本当に経営戦略・トップマネジメントが要だなと感じました。なぜなら航空業界には以下のような特徴があるからです。

①政治との密接な関わり=トップ層によるロビー活動、ステークホールダーとの関係構築が不可欠

②航空機を中心とする高い固定費割合=どの路線にどの機体を置くかの戦略的判断が大きな勝敗を分ける

③基幹産業であるため、往往にして労働組合が強い=組織論の観点から非常に強いリーダーシップ、実行力が必要

 

しかも、前回このブログでも取り上げた通り、一回の意思決定にかかるコスト(撤退コスト含む)が非常に高いため、一旦決めた事項はなかなか変えることができない、経路依存性が強い業界でもあると思います。このため、一つ一つの意思決定が非常に重要な役割を果たしているのかもしれません。

dajili.hatenablog.com

 

終了後、集まった同級生となぜかビールを片手に談笑することに…。同じグループのザンビア人学生と、ビール業界について議論。曰くアフリカでは慣習的に、女性はビールを飲まないとのこと。しかし最近ではそのルールも緩くなり、一部では自家製ビール(!)を周囲に売り回っている人もいるとか笑。日本でもブルワリーのブームが起きていてもしかしたらアフリカで一攫千金も夢ではない?とかかんとか。

 

その後韓国系アメリカ人と東アジアの外交について議論。もちろんここは私の得意分野(笑)なので、色々と持論を展開。するとなにやらかなり感心してくれたのか、「INSEADにもPoliticsを語るClubがあるから、それに招待するよ!」と言われる…。大丈夫なのかなと思いつつ、まあ興味本位でなんとか頑張ってみるかな笑

 

では、では

MBA’19J Launch Week⑦ 学習環境

今日は、オフィシャルのセッションは午前中のみ。これから始まる授業に向けて「どのように学習環境を作り出すか」というのがテーマでした。面白かったのが、「シェア」することが組織の協調を促す最大のファクターだということ。ということで、それぞれの「Who I am」について、セクションのメンバーと情報交換する場を設け、積極的に情報共有を行うという場でした。

 

面白いのは、なんだかんだ人のコアの性格は、家庭環境・社会環境などのバックグラウンドに大きな影響を受けているということ。今日知り合ったカナダ人は、家族が世界に散り散りになっていて、その人たちと自然にコミュニケーションを取っているうちに、外向的でオープンなコミュニケーションを好む人間になったと言っていました。私はどちらかというと内向的な性格ですが、家庭環境がそれに働くような背景が多かったので、やはりすくなからず影響を受けているのかなと思いました。

 

午後はグループのメンバーと、「Team Contract」の作成を行いました。これは、学校から要求されているいわば宿題で、それぞれのグループで守るべき取り決めを、契約書のフォーマットで作るというもの。ここまでは普通の集団・組織と大差ないのですが、面白い意見だなと思ったのは、「MBAは究極の試行錯誤の場だから、役割や意思決定方法を毎回変えていくべきだ」というものでした。確かに、ビジネスの実社会に出ると、どうしても自分のコンフォートゾーンの中に甘えてしまい、本来であれば取るべきアプローチをないがしろにしてしまうこともあります。一方でMBAは、失敗が許される場ですので、様々な試行錯誤を行い、その中で自分のスタイルを確立していくことができる、とても良い機会なのかもしれません。

 

そうやって考えると、昨日のチームビルディングで起きた出来事も妙に納得してしまいました。よくよく考えれば、社会人でバリバリキャリアを積んできた人々が、いきなり土木作業をやれと言われれば、猛反発が起きるのは必至だったと思います。それにもかかわらず、全ての学生が高いコミットメントを持って取り組んだのは、「何かを学んでやろう」という学生の高い目的意識と主体性があるからこそであり、それがあるからこそ非常に良い環境のもとで自己成長につなげられるのかもしれません。今回のグループにしても、各個人の目的意識は非常に高く、確かにタフではありますが、今まで感じたことのない成長のスピードを体感しているような気がします。それはまるで、今まで時速30kmで走っていた車が、いきなり120kmを走る車の集団に牽引されて、否が応でもスピードを上げざるを得なくなってしまったような感じです。確かに高速でそうこうしているので、燃費は非常に悪くはなりますが、それでも走りを通じて高い質の学びを得ている、そんな場なのかもしれません。

 

では、では

MBA’19J Launch Week⑥ チームビルディングで組織論を考える

今日はLaunch Weekの活動の一つとして、チームビルディングが1日中行われました。チームビルディングといっても、教室の中で行うものではなく、文字通り「手足を使った」ものでした。

 

それが、木材を用いた病院敷地内の屋外遊具の作成です。

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*まだ完成していません。

 

てっきりチームビルディングといえば、グループ内でゲームや何か活動に取り組み、お互いのバックグラウンドについて理解を進めていくものと想像していたのですが、INSEADで準備されていたチームビルディングは私の想像をはるかに超え、日曜大工を通り越したガチ大工となっていました。

 

表向きは、「地域への貢献」ということで、フォンテーヌブロー近辺の病院で、入院する子供のための遊具を作成するというものでしたが、実際のところは、軍隊出身のインストラクターの指導のもと、チームに分かれた建築活動となっていました。

 

今までオフィス街でダークスーツに身をまとい、もしくはハイヒールで闊歩していた人が、木材にペンキを塗り…

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電動ドライバーで木材を固定し…

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穴を掘り木材を切りフェンスを作り…

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と、今振り返るとこのギャップに笑ってしまうほど面白い1日でした。

 

とは言いながらも、インストラクターの指導は非常に親切かつ丁寧で、工具の作り方や建設の進め方など、非常に効率的に指導をしてもらった印象です。おかげで全くの初心者である学生も非常に効率的に作業を進めることができたと思っています。

 

一つ印象的だったのが、この作業を単なる作業に終わらせず、チーム・組織を考える場として活用しようとしている意識が強く観られた点です。学生はまず、作業に入る前に、自分はチームの中でどのように貢献したいかという「Personal development goal」を設定、他メンバーと共有します(例えば、チームメンバーの意見を2つ以上聞く、いつも受け身にならず、意見をいの一番に伝える、等)。そのあと、定期的に作業を中断し、そのPersonal development goalの進捗度はどうか、チームメンバー間で振り返りさせます。個人的にはこの後者の時間が非常に有益で、自分がどれだけ目標を意識してできているのか、できなかった場合どのように修正していくべきなのかという点について相互にアドバイスをすることができたからです。これのおかげで、コミュニケーションスキルの面で少し参考になるtipsを得ることができた気がします。

 

そして作業終了後、ビールを片手にWrap up。教授も一緒にアルコールを摂取して振り返りを行うというのはヨーロッパの学校ならではの雰囲気笑。ここで感じたのは、このチームビルディングというのは、それぞれのメンバーの「チームへの接し方」を真に表す機会だったのかなと感じました。なぜならば、ここに集いし学生は、それぞれロケーション・職種の上でいずれもトップをひた走り続けてきたビジネスエリートなわけで、誰もが何かしらの強みを持っています。このため、ビジネスに関する作業をグループで行う場合、どうしてもその強みに引っ張られ、各個人が何らかのポジションを取ってしまいがちになります。

 

しかしながら、土木作業に関してはいずれの学生もズブの素人なわけで、ある意味で「公平」な環境になるわけです。そこで出てくる行動パターンというのが、自分ひいてはチームメンバーの、真の「チームへの接し方」を表しているのではないのかな、と思いました。

 

よく、「ビジネスで仕事をしているよりも、一緒にバカやっている人の方が仲良くなる」と言われていますが、これはまさに上記の状況と似ているのではないのかなと思います。すなわち、ポジションや過去のバックグラウンドにとらわれない状況だからこそ、素の自分を自然にさらけ出すことができる。そういうことなのかなと一人で納得してしまいました。

 

夜は中国人学生の一人が誕生日だということでその誕生日パーティに参加。気がつけば中国人グループとつるんでしまっている笑。

 

では、では

MBA’19J Launch Week⑤

昨日休みだった分、今日我々のセクションは授業が1日入っています涙。他のセクションの人々は土曜の夜に繰り出し、シャトーでパーティナイトを楽しんでいたようですが、我々のセクションの学生はどうやら難しかったようです。ただ、それぞれの休日を聞くと、家族といたり、パリに出かけたりと、それなりにアクティブに動いていました。

 

今日はPLDP、前にも紹介した、Personal Leadership Development Programmeというものです。午前中は、スタディグループのメンバーと一緒に、資格を持つコーチからグループコーチングを受け、午後は個別の面談という形でコーチングを受けました。

 

面白いなと思うのが、この学校は、授業だけでなく、学生をサポートする各種取り組みも非常に充実している点です。しかし、よくよく考えてみると、そうしたサポートは、学びを最大限にするために必要不可欠なものでした。恥ずかしながら、私も入学前は視点がどうしてもカリキュラムや授業の内容などにフォーカスしがちで、こうしたサポートは「いやいや、まあ自分でなんとかなるっしょ」という甘い考えでいました。しかし、いざ見ず知らずの土地で思い切り多様なコミュニティに飛び込むというのは、今後の人生においてもあるかないかぐらい非常に特殊な環境であり、精神的に参ってしまう(Overwhelmed)こともあるのかなと思ってしまいました。実際、プログラムが始まってからまだ一週間も経っていませんが、私は相当疲れています笑。自らそうした環境に飛び込み、学びに行っているとはいえ、ありとあらゆる問題を全て自分で対処できる人間であればそもそもそうした学校にいく必要はないな、できないからこそ我々はここにいるんだということ。そして、そうした心理的負担を軽減し、学びを最大限効率化させるためには、やはりコーチングを受けることが非常に有効な手段となりうるのかもしれません。

 

グループコーチングでは、それぞれのグループメンバーの人となりについて再度深く確認。Confidentialなためここでは公開はできませんが、面白いのはそれぞれバックグラウンドも異なり、考え方のタイプも異なるということ。これは相当大変なグループになりそうだ笑

 

終了後、個別のセッションにてコーチと会話。これもConfidentialで笑と言いたいところですが、少し所感を。

 

実は私は、性格的にはこのプログラムがうたう「Leadership Development」にはあんまり該当しないのかなと思っていました。コミュ障(その代わりブログは書きます笑)(というかそんな人間がINSEADいくなよ、とツッコミが入りそうですが笑)な私は、キャラクターの面で改善するべき点が多くあると思っていたからです。しかし、コーチから言われた「Energy Investment」「It's like training muscle」という言葉に結構納得し、頑張ってみようかなと思いました。

 

どういうことか。何か自分にできないことがあるのであれば、「意図的に」練習する必要があります。ただ、苦手なことだから、最初は多分にエネルギーを消費します。しかし、それは当たり前のことであって、エネルギーが消費されきっているところに、無理に練習を繰り返す必要はない。これは「Energy Investment」の考え方です。

 

次に、「It's like training muscle」という言葉。私がジムに通っているのを知ってか知らずか、この比喩を使ってくれたのは非常に助けになりました。すなわち、何か苦手なことを克服するためには、自分のコンフォートゾーンを超えて無茶をしなければならない。しかし、無茶した後はしっかりと休養をとる。出来事をしっかりと振り返り、次へつなげる。そうすれば、徐々にその苦手だと思っている行動パターンに慣れてくる。このプロセスだと言います。それはまるで、筋肥大のメカニズム(筋力を増強させるためには、自分が持ち上げられると思っている以上のものに挑戦し、筋繊維を破壊しなければならない。休息時にしっかりと栄養を摂ることで、破壊された筋力が再生するときに、再生前の筋力よりも増強されて回復する)と同じです。

 

こうやって考えれば、この一年も試行錯誤の場所として、とてもしっくりくる気がします。ビジネスの場とは異なり、そうしたチャレンジを許してくれる場所、それがMBAの良さでもあるのかなと思いました。

 

パーソナルコーチングセッションの終了後、学生同士でサッカーをするというのでINSEAD併設のサッカーグラウンドへ。30人くらいの学生が集まり、フルコートでサッカーを楽しみました。私は中国でも会社のチームに入っていましたが、欧米系のフットボーラーは本当に①高い②強い③速いの三拍子。久しぶりにいい汗を流しました。というか疲れた…。

 

では、では

MBA’19J Launch Week⑥

今日は午前中は休み。といっても、引き続き英文履歴書の修正に取り掛かりました。気がつけばかなり時間をかけてしまっていますが、時間をかければかけるほど洗練されると思うので、まあこれはこれで良いのかと。

 

昼からセッション。どのようにネットワーキングを行なっていくべきかというものでした。そこで紹介されていたのが、アダム・グラントの「Give & Take」という本。ただ、この本が提示しているように与え続けることが必ずしも正しいわけではなく、要はバランスが必要だということ。

GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代 (単行本)

GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代 (単行本)

 

 

今日は夜にも授業があり、チームビルディングとしての「SPLASH」なる活動の説明が行われました。明日は1日屋外で文字通り手を動かして作業を行うため、そのイントロダクションとしての説明を受けました。

 

夜はフォンテーヌブローで花火大会があったので、同級生と一緒に観にいくことに。規模はそこまで大きくなく、隅田川の花火大会にすっかり慣れてしまった日本人学生は「まあこんなところか」と(残念ではありますが)楽しめない様子笑 その後軽く飲み、コミュニケーションについて議論。どの学生もこの多様性の環境にoverwhelmedされている様子。そもそもこんな稀有な環境でなんともないという方がおかしい、徐々に慣れていくので大丈夫。

 

では、では