だじりブログ

日々の読書から広がる考察

南雲 治嘉『色の新しい捉え方~現場で「使える」色彩論~』〜読書リレー(125)〜

 

色の新しい捉え方 (光文社新書)

色の新しい捉え方 (光文社新書)

 

今までビジネスを中心として本を読んできましたが、色々と違う分野の本を読んでみようということで、今まで手に触れなかった色彩学に関する本を読んでみようとなりました。Kindle Unlimitedでたまたま読み放題対象の中に入っていたので、思わず即ポチ。Kindle Unlimitedには感謝です。

 

さてこの本の中で主張されているのが、一般的に言われている色に関するあれこれについて闇雲に信じてはいけない、というものです。著者曰く、「色の世界ではいま、これまでの常識をくつがえすようなことが起きているのです。正確には、色の 捉え方が変わってきています。もっと突っ込んでいえば、「色彩のあいまいだった部分がはっきりしてきた」のです。」というのです。こうした状況の中では、数年前に正しいとされていたことが、現在では正しくない、ということもありうるかもしれない、ということです。

 

この本では、それぞれの色がどのように人間に捉えられるのかという点についても述べています。そうした中で、ビジネスや生活の場でも色をうまく使い分けることが必要だということです。このように、色を使い、目的の効果を得ることを「色彩戦略」と呼びます。

 

この本で取り上げられているのが、サントリーのロゴについてです。飲料メーカーのサントリーは今のロゴに変える際に、水色に近い色彩を採用しました。色彩学の観点で言うと赤や黄色など、原色の方が人を惹きつける効果を持っています。しかしサントリーはあえてその色を避けました。というのも、飲料メーカーのロゴは全てこうした原色ばかりが揃っており、それらに混じってしまうと目立たなくなってしまいます。飲料はスーパーやコンビニで店頭に並ぶのですが、その場面をイメージした上でロゴの色を考えたと言うのです。サントリーの選択は、周辺の環境を分析したうえで個性をアピールする色を選ぶことが大切だということを教えてくれる、高度な色彩戦略に基づくものだったといいます。

 

やはり、色彩学についてはビジネスとの関係も深いので、勉強していかなければなりませんね。

 

では、では