海外MBAの受験費用まとめ

この時期になると、海外MBAの説明会だったり、各予備校が実施するセミナーが行われたりと、海外MBAに関するイベントが増えてくると思います。そうした中できになるのが、海外MBA出願にかかる費用になってくるでしょう。

 

海外MBAでは、MBAプログラム自体にかかる費用(学費、生活費)などはもちろんの事、受験や出願までに多くの時間と費用、そして労力を要します。海外MBAに対して強い志がある方は別かもしれませんが、海外MBA受験は前掲の記事の通り「費用対効果」で考える傾向もあることから、受験にかかるリソースを鑑みて、受験に踏み切らないという決断をされてきた方も私の周りには少なからず存在します。

 

では、私が海外MBA入学に至るまで一体どれくらいの費用がかかったのか、各準備事項とともに振り返っていきたいと思います。

 

と、費用振り返りの前に、ざっと私のスペックです。

 

形態:私費

業務経験:メーカー6年

出願時年齢:29歳

海外経験:台湾1.5年(留学)、中国1.5年(駐在)

英語環境:海外営業としてメール・国際会議で使用する程度。

入社時に受けたTOEICは700点台以下の、いわゆる「純ドメ」受験生にあたります。

 

 

TOEFL費用:約360,000円

内訳は、TOEFL受験費用(25,000円*13=325,000円)、テキスト代25,000円、レアジョブ2ヶ月10,000円。

 

・ほとんどを受験費用に費やしてしまいました。勉強のペースづくりにと、1ヶ月に一回定期的に受けていたら、最終スコア(108)に到達するためにだらだらと1年かかってしまいました。

・もう一つの特徴として、予備校には通いませんでした。私費留学を考えていた当時の私は、「時間はあるが(社費生と異なり、出願時期に制限はない)、お金はない」という状態だったので、独学で突き進んでいきました。中国のサイトなどのリソースをうまく活用しながらの勉強だったので、かなりコスパよくできたところだと思います。

・個人的に最もコスパがよかったのがレアジョブ。2ヶ月やっただけでスピーキングが飛躍的に向上し、一気に最終スコアに到達しました。もっと早く気づいていれば、と反省。

 

②GMAT費用:約123,000円

内訳は、受験費用(25,000円*3=75,000円)、テキスト48,000円。

 

・受験は3回で最終スコア(750)に到達できたので費用はそれなりに抑えられたほう。

・こちらも予備校には通わず、独学で全て貫き通す。勉強開始から最終スコア到達まではだいたい半年くらい。ここも、コスパよかったと自信を持って言えるところ。

・勉強法としては、Verbal→Manhattanおよびネット情報で基礎固めののち、OG+OG Prep+中国参考書でひたすらアウトプット。Quantitive→マスアカ一本。この辺りの勉強法は別で紹介したいと思います。

 

③エッセイ・インタビュー対策:約800,000円

内訳は、エッセイ対策(カウンセラー代740,000円、テキスト6,000円)、インタビュー対策(54,000円)

 

・反省多い出費。個人的な戦略として「TOEFL・GMATで浮いた費用を、エッセイ・インタビューで徹底的につぎ込む」という考えだったので、金を惜しまなかったが、いかんせんエッセイカウンセラーが高すぎ。もう少し調べて賢い選択をすれば、もう50万円くらい安くできたと思う。

・なぜこう言えるのか。(1)エッセイ執筆当時は受験校を多く考えていた(結果的に2校)、(2)エッセイからインタビューまで、フルパッケージで申し込んでしまった(結果、エッセイ執筆後個人的な理由により出願を一年伸ばし、ほとんど意味をなさず…)という二つの理由があるためです。

 

④キャンパスビジット:約100,000円

イギリスのMBA3校のビジット(と自分の旅行も兼ねて):100,000円

dajili.hatenablog.com

 

・旅行も兼ねてなので入れるべきかどうか迷ったがまあカウントしておこうということで。キャンパスビジットは上記記事を参考ください。

 

⑤出願費用:約60,000円

内訳は、2校への出願(30,000円*2=60,000円)

 

合計:1,443,000円

 

英語のネイティブや留学経験がある人は、もっと費用を抑えられることができると思う。TOEFLの準備もそこまでかけずに済むし、エッセイ・インタビューのプルーフリーディングも手間をかけずにできると思う。このため、私の情報はあまり参考にならないでしょう。

 

エッセイカウンセラーの件もあるのでなんとも言えないが、英語の勉強をゼロからスタートさせた場合、やはり最低でも100万くらいはかかってしまうのではないでしょうか。英語で文章・エッセイを書いたことない人が、闇雲にエッセイを書いて合格できるほど甘い世界ではないと思うので、英語の勉強を含め、それなりに費用はかかることを覚悟しておいた方がいいと思います。

 

ただし、MBA出願の利点は、損切りができることです。まずは興味半分にTOEFLを勉強してみて、途中で興味がもてなかったらそこで止めれば良いわけです。塾や予備校に通わなければ、初期投資は軽くて済みますので、まずはやってみる、というのも良いのかもしれません。ちなみに私はそのパターンで、やればやるほど面白くなっていったので、最後まで突き進みました。

 

他にも様々な方が様々な媒体で受験費用についてまとめていると思います。ただ、「私費生・英語をゼロから勉強スタート」という私と同じバックグラウンドを共有する方にとっては、私の経験がかなり重複するところがあると思いますので、少しでも参考になれば幸いです。

 

では、では