だじりブログ

日々の読書から広がる考察

パナソニックが自動車メーカーになる日

というタイトルで本を書く人がいるかもしれない、そんな未来を感じさせてくれるような記事です。

 

パナソニック、攻めの中国戦略…超小型EV事業に参入、競争力を強化(1/2ページ) - 産経WEST

 

今日見て思わずおおっとうなってしまった記事です。パナソニックが中国での超小型電気自動車(EV)事業に参入することが明らかになったことを報じた記事です。あまり詳細までは踏み込んでいませんが、個人的にはさわりの部分だけでもかなり面白い想像が膨らむトピックになっていると思います。

 

なぜここまで個人的に興味を惹かれているかというと、超小型EVと中国という製品とロケーションが、見事なまでに先見の目があるなと思ったからです。

 

まず超小型EVから。これはあくまで私の予想ではありますが、自動運転が現実になった暁には、モビリティは、単純な移動と楽しみとしての移動と二つに分けられることが想定されています。そして、特に前者の単純な移動については、従来のような車のタイプよりももっとコンパクト化していくんじゃないかなと考えています。単純に移動だけにフォーカスした自動車を作るのであれば、自転車のように必要最低限の荷台と座席のみでよくなるわけです。セダンタイプですら大きいと思われるモビリティの世の中がくるかもしれない、そうしたビジョンを持っていると、この超小型EVはポテンシャルを有しているといえます。

 

また、ロケーションとして、日本のメーカーが参入先として(日本ではなく)中国を選んだのも、とても面白く見えます。中国は国を挙げてEVの拡大に積極的であり、市場の拡大が引き続き期待される市場です。また、新規ビジネスに対する規制が比較的ゆるく、新しいビジネスを生み出す契機を次々と生み出しています。その最たる例が深センですが、BYDなどの新興EVメーカーも、元々は電池メーカーでしたが、こうした環境で全国的に有名な企業に成長しています。

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別の視点から見ると、パナソニックがこれを行うという点でも非常に興味深いです。前述の記事で、パナソニックの車載事業(特に電池)がテスラ一局依存の様相を呈していたので、どのようにリスクを回避していくのかが注目されていました。こうした中でこのような新しい動きに向けて取り組みを始めたということは、本格的に車載事業を主軸に持っていくことを意味していると思います。

 

また、EV参入に当たって、パナソニックの社内リソースを活用できるのも特徴的です。このリンクにも掲載されているようにパナソニックアビオニクス関連でモニタービジネスにも注力していますので、車載用電池だけでなくダッシュボードや車内エンターテイメントなど、ソフトな面までトータルで提案できるという強みも有しています。

 

こうなってくると、今後パナソニックは今のデンソーのようなTier1、むしろかつてホンハイが目指していたような「自動車メーカー」を目指しているんじゃないかなと思ってしまいます。

 

では、では